2023年遍路第18日 宝寿寺(62番)&一之宮神社(元62番)

2023年遍路第18日その2、再訪の香園寺(61番)駐車場を出るところから。

遍路第18日(平坦ステージ)

日付 : 2023年11月3日
朝一番の香園寺での追加撮影を終えて、駐車場を出て右(北東)へ、突き当りの交差点で斜め右、2時の方向に曲がる。と、ここまでは前日夕方に同じ。
その先はしばらく真っ直ぐ進んで、なんてことない十字路で左折すると、その先で国道11号小松駅前交差点に出る。

国道11号小松駅前交差点
国道11号小松駅前交差点
この交差点を北に横断して、JR予讃線伊予小松駅の手前の角で左折すると、その先が宝寿寺(62番)参道である。
宝寿寺参道看板
宝寿寺参道看板
境内入口手前左の駐車場に進入したのは、08時01分。

宝寿寺

真言宗単立、宝寿寺、愛媛県西条市小松町新屋敷甲428。(四国八十八ヶ所霊場会Webより)
四国八十八ヶ所62番。
88shikokuhenro.jp
ja.wikipedia.org
宝寿寺の読みは「ほうじゅじ」。四国八十八ヶ所霊場会Webでは真言宗単立とあるが、Wikipediaでは単立を経て真言宗善通寺派とある。
境内は狭く、入口左右に大小様々な石塔、入口入って右手に大師堂、本堂が南向きに並んでいる。

入口正面

宝寿寺境内入口正面
宝寿寺境内入口正面
入口右の大きな石塔には「一國一宮別當寶壽寺」(一国一宮別当宝寿寺)とある。ここでいう一宮は、伊予小松駅北にある一之宮神社(元62番)を指す。
早速、本堂、大師堂とお勤めして、納経印を頂く。
宝寿寺納経印(後日撮影)
宝寿寺納経印(後日撮影)
そして撮影再開。

本堂

宝寿寺本堂
宝寿寺本堂
本尊は十一面観世音。

大師堂

宝寿寺大師堂
宝寿寺大師堂
看板には「厄除弘法大師」とある。
宝寿寺大師堂扁額
宝寿寺大師堂扁額
扁額は定番の「弘法」。

入口左右の小石塔群

入口右の、大きな石塔の裏には小さな石塔が1基ある。

宝寿寺入口右の小石塔
宝寿寺入口右の小石塔
石塔の南面( 写真の右側 )には、右を指す左手の下に「六十三番 吉祥寺」と、左を指す右手の下に「六十一番 香園寺」、西面( 写真の左側 )には「横峯寺」、「 寳壽寺」とある。
入口左には、石塔が4基ある。
宝寿寺入口左の石塔群
宝寿寺入口左の石塔群
写真の左端の石塔は、左を指す右腕に「順吉祥寺〓七丁…」。その右の石塔は、左を指す右手、右を指す左手に「香園寺」、「 吉祥寺」。その右の石塔は、左を指す右手に「六十番 横〓」、「六十一番 香園〓」。右端の石塔は、大師像に「右これより吉祥寺〓七丁」とある。これら全て、へんろ道標である。

境内

宝寿寺境内
宝寿寺境内
駐車場に戻って出発。08時28分。滞在時間は約27分。
寺の入口前丁字路を北、寺を出て左の方へ出る。すぐに予讃線にぶつかって左に曲がり、その先の踏切で右折横断すぐ右へ。
予讃線伊予小松駅を挟んで宝寿寺と一之宮神社
予讃線伊予小松駅を挟んで宝寿寺と一之宮神社
写真右に宝寿寺の建物、写真左の緑が一之宮神社の杜で、神社社殿自体は写真枠外左になる。線路北側の細道を東( 写真の奥 )へ進み、丁字路で左折する。とその先で、宝寿寺墓地と刻んである標柱があった。
宝寿寺墓地前
宝寿寺墓地前
撮影時刻は08時32分。この写真右が宝寿寺墓地と一之宮神社歴代宮司墓所になる。なお、写真の奥で一之宮神社参道に突き当たっている。

宝寿寺墓地&一之宮神社歴代宮司墓所

宝寿寺墓地&一之宮神社歴代宮司墓所
宝寿寺墓地&一之宮神社歴代宮司墓所
このエリアの左(北)側が宝寿寺墓地、右(南)側が一之宮神社歴代宮司墓所であろう。
宝寿寺墓地
宝寿寺墓地
宝寿寺墓地は、おそらく宝寿寺歴代住職の墓地。
西条市小松町一之宮神社歴代宮司墓所
西条市小松町一之宮神社歴代宮司墓所
両者が同居している事が、神社と別当寺の関係を示している。
そして、一之宮神社へ参る。

一之宮神社

一之宮神社、西条市小松町新屋敷。(愛媛県神社庁Webより)
四国八十八ヶ所元62番。
ehime-jinjacho.jp
一之宮神社の読みは「いちのみやじんじゃ」。
まず、墓地の向い(西側)に境内社の靖国神社、墓地を出て右(北)に出ると参道に突き当たる。突き当り右(東)に鳥居、参道その先に社号標、突き当り左(西)に拝殿。社殿の周囲にも境内社が複数ある。

靖国神社

西条市小松町一之宮神社境内社靖国神社
西条市小松町一之宮神社境内社靖国神社

参道

参道に突き当たって少し右へ行って、振り返る。

西条市小松町一之宮神社参道
西条市小松町一之宮神社参道

鳥居

西条市小松町一之宮神社鳥居
西条市小松町一之宮神社鳥居

拝殿

西条市小松町一之宮神社拝殿
西条市小松町一之宮神社拝殿
西条市小松町一之宮神社拝殿神額
西条市小松町一之宮神社拝殿神額
神額は「一之宮神社」。左から右に書いてある。
西条市小松町一之宮神社御祭神名
西条市小松町一之宮神社御祭神名
ご祭神は、大山積之大神、大国主之大神、事代主之大神の3柱。

境内社

西条市小松町一之宮神社拝殿右前境内社
西条市小松町一之宮神社拝殿右前境内社
拝殿右前の境内社、その前の石柱には、左の石柱「文久三亥年」、右の石柱「五月吉祥日」とある。(文久3年=1863年)

本殿と境内社

西条市小松町一之宮神社本殿左側と境内社
西条市小松町一之宮神社本殿左側と境内社
西条市小松町一之宮神社本殿右側と境内社
西条市小松町一之宮神社本殿右側と境内社

常夜灯

西条市小松町一之宮神社拝殿左常夜灯左面背面西条市小松町一之宮神社拝殿左常夜灯正面右面
西条市小松町一之宮神社拝殿左常夜灯
拝殿の左にある常夜灯は、正面「奉燈」、右面「嘉永四年〓亥正月吉日」とある。(嘉永4年=1851年)

社号標

参道を東の端まで走る。

西条市小松町一之宮神社参道社号標
西条市小松町一之宮神社参道社号標
参道入口右の社号標は「一國一之宮神社」とある。撮影時刻は08時49分。滞在時間は約17分。
かつて、四国八十八ヶ所では、各国の一宮が全て札所になっていた。(讃岐国田村神社(元83番)、阿波国一宮神社(元13番)、土佐国土佐神社(元30番)) しかし、ここ以外の3社は普通よく云われる意味での一宮であるが、ここはちょっと違う。伊予国の一宮と云えば普通は、今治市大三島の大山祇神社を指すからだ。
どういう理由があるかは不明だが、大三島の大山祇神社は番付札所には成らず、代わりに一国一宮として、ここの一之宮神社が62番札所になったらしい。なお、大山祇神社の分霊である別宮大山祇神社(元55番)は番付札所ではあった。
これらの神社は、江戸期及び明治初めの神仏分離によって、全て札所から外れている。
この社号標前から南に進んで、国道11号に出て左(東)へ走る。

次回は、遍路第18日、吉祥寺(63番)

次回は、吉祥寺に参ります。