印西大師・印西地区の大師堂巡拝 寄り道 白井木戸新田(白井市根)の天神社、白井大師6番の近く

(令和5年8月11日その1)
印西大師・印西地区の大師堂巡拝、本日は早起きできたので、少しだけ廻ります。最初の目標は、白井木戸新田(白井市根)の天神社です。
さて、わたくし、天気予報の予想最高気温が33℃以上の場合、または、雨予報の場合は、遊びの外出はしない、そして、曇り予報の場合は、大師堂廻りのような写真撮影には出掛けない事にしています。これで去年までは良かったのですが、今年の夏は、ほとんどどこにも行けなくなってしまいました。大師堂廻りにも出られない。
それでちょっと考えました、朝早くに出て、時間帯別の気温予想を参考にして午前中に戻れば、少しは活動できるのではと。ただ、ツールドフランスの生放送視聴の影響か、なかなか早起きできなかったのですが、ここに来てようやく可能になりました。
というわけで、朝早くに千葉県道59号木下街道を鎌ケ谷市から白井市へ進んでいます。

千葉県道59号白井新田バス停
千葉県道59号白井新田バス停
思ったよりも晴れるのが遅れています。
さて、白井木戸新田は白井新田ともいい、白井市白井(旧の白井橋本村)の西側から、白井市富士(旧の七次新田)・船橋市高野台(旧の千葉郡八木ヶ谷村)までの木下街道沿いの台地の上という、長くて広い地域です。その木下街道を進むと、東北東から北東に向きを変えた先で、
白井木戸新田浅海梨園前
白井木戸新田浅海梨園前
左手の浅海梨園さんの先に、目指す天神社があります。寄り道します。
白井木戸新田天神社前
白井木戸新田天神社前
JRA競馬学校入口のすぐ側になります。

白井木戸新田(白井市根)の天神社

天神社、白井市根417番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
県道から境内に入って参道直ぐに鳥居、鳥居の先参道真っ直ぐに拝殿、参道の県道寄り右手に石塔石仏群、参道の拝殿寄りの右に社務所、左に子安堂と、白井新田村造四百年記念の石碑、神社の右(東)には白井市消防団第二分団の倉庫があります。なお、大師堂はありません。

白井木戸新田天神社
白井木戸新田天神社

鳥居

白井木戸新田天神社鳥居
白井木戸新田天神社鳥居

石塔石仏群

白井木戸新田天神社石塔石仏群
白井木戸新田天神社石塔石仏群
右(県道)側から見ると、
白井木戸新田天神社石塔石仏群右側
白井木戸新田天神社石塔石仏群右側
この写真の右端の石仏はたぶん馬頭観音で「文化二乙丑歳 五月吉日」、その左の地蔵像は右面「安政五戊午六月吉日」とあります。(文化2年=1805年、安政5年=1858年)
白井木戸新田天神社石塔石仏群中側
白井木戸新田天神社石塔石仏群中側
この写真の右端(全体の右から4番目)の石塔は右面「天保十四卯十一月吉日」、その左の石塔は正面「庚申〓」、右面「安政六己未年」、その左の石塔は右面「享和二戌十一月吉日」、その左の石塔は正面の下に「剛王」、右面「文化元年子歳」とあります。(天保14年=1843年、享和2年=1802年) この写真に写っているのは全て庚申塔でしょう。
白井木戸新田天神社石塔石仏群左側
白井木戸新田天神社石塔石仏群左側
この写真の右端(全体の右から11番目)の石塔は、下に三猿があって庚申塔の様ですが、その上には中央「奉勸請帝釋天王守処」、その左右「明和元甲申天 十一月吉祥日」とあって、青面金剛王ではなく帝釈天の名を記しています。(明和元年=1764年)
白井木戸新田天神社石塔石仏群左側逆から
白井木戸新田天神社石塔石仏群左側逆から
この写真の左側(全体の右から13番目)の石塔は、正面の中央「奉納羽黒山大願成就」、その左右上部「明和八辛卯 十一月吉日」、右下「白井新田 七〓村」、その右隣の石塔は、中央「奉信敬…王」、右面「寛政九丁巳十月」、左面「願主 〓井新田 冨ヶ澤村」とあります。(寛政9年=1797年)

白井新田村造四百年記念石碑

白井新田村造四百年記念石碑正面白井新田村造四百年記念石碑背面
白井新田村造四百年記念石碑
この石碑自体は「昭和五十一年三月吉日」(1976年)の日付を持っています。これに拠れば、1766年に名主の氏神を天神社として当地に祀ったようです。

子安堂

白井木戸新田天神社子安堂
白井木戸新田天神社子安堂

拝殿

白井木戸新田天神社拝殿
白井木戸新田天神社拝殿
白井木戸新田天神社神額
白井木戸新田天神社神額

本殿

白井木戸新田天神社本殿
白井木戸新田天神社本殿

社務所の説明書

白井木戸新田天神社説明書き
白井木戸新田天神社説明書き
これに拠れば、ご祭神は菅原道真公、創建は享保15年(1730年)。
それでは、次へ参ります。神社から県道に出て左(北東)に進みます。どんどん進んで、千葉県道189号の分岐点も通り過ぎました。
千葉県道59号、189号分岐点の北
千葉県道59号、189号分岐点の北
この写真の奥から真っ直ぐ来ています。写真右端の信号から右手に、県道189号が分岐していますが、自動車が道なりに走ると県道189号に進むようになっています。そして、この辺りに、かつての白井大師の札所があったらしいのですが、正確な場所は把握していません。

白井大師6番

白井新田、観音堂、内神。
印西大師77番?
どうやら、個人の宅地内にあったようです。ただ、白井大師の資料では、印西大師77番でもあると記されていて、これが気になるところです。印西大師77番は、明治初期には砂田(印西市小林)の虚空蔵堂にあって、現在は印西市師戸の広福寺(33番&77番)にあります。その間の経緯はよくわかりません。
そのまま、県道59号木下街道を進みます。国道464号を横断した後、再度県道189号と交差して、木下街道を真っ直ぐ進みます。次に国道16号と交差する、その手前約0.08km弱、

千葉県道59号白井交差点南西
千葉県道59号白井交差点南西
ここで細い古道へ左折します。その先、緩い坂を下って、白井木戸新田(白井市根)から所沢(白井市木)に移った後、神崎川に架かる所沢小橋(ところざわこばし)を渡ると、
白井市神崎川所沢橋から鷲神社
白井市神崎川所沢橋から鷲神社
その先に所沢の鷲神社が見えます。神社前十字路は直進で、神社横の坂を上り、古道を道なりに進みます。

次回は、折立の熊野神社

次回は、折立の来迎寺(白井大師17番)への途中、折立の熊野神社に寄り道します。