印西大師・印西地区の大師堂巡拝 折立の来迎寺(白井大師17番)、白井大師11番の近く

(令和5年8月11日その3)
印西大師・印西地区の大師堂巡拝、折立の熊野神社に寄り道の次は、折立の来迎寺(白井大師17番)に参ります。
熊野神社を出て左に来た道を戻り、国道16号に出て左(北西)に進み、直ぐの信号交差点を右折します。

国道16号折立熊野神社北西交差点北側
国道16号折立熊野神社北西交差点北側
この写真の右奥の緑が現在の熊野神社、写真左の緑から国道にかけてが、かつての熊野神社境内になります。そのまま写真の左へ進みます。次に千葉県道280号に出る十字路、
千葉県道280号折立来迎寺入口十字路
千葉県道280号折立来迎寺入口十字路
ここには県道から見ての来迎寺案内看板がありますが、この十字路を直進します。そのまま道なりで約0.2km進むと、左手のブロック塀越しに、来迎寺の参道が現れます。熊野神社からは約0.5kmになります。
折立来迎寺前
折立来迎寺前

折立の来迎寺

天台宗、来迎寺、白井市折立266番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
白井大師17番。(或いは11番)
道路入口から参道を真っ直ぐ進んで、その先に塀に囲われた境内入口、そこから参道を進んで階段の先に本堂、階段前右に文化財の説明板、参道左に指定文化財の公孫樹、入口の右に六地蔵と無縁墓、その奥の道路際に弘法大師像があります。

折立来迎寺
折立来迎寺
道路入口の右には、白井市消防団の第三分団折立部の倉庫があります。

境内入口

折立来迎寺境内入口
折立来迎寺境内入口
山号は無量山、院号は最勝院。

文化財説明板

折立来迎寺文化財説明板
折立来迎寺文化財説明板
これに拠れば、かつて市川の葛飾八幡宮境内にあった法漸寺が所蔵し、明治の廃仏毀釈時に来迎寺に移った仏像5躯が、白井市指定の有形文化財(彫刻)であり、また、境内の公孫樹は白井市指定文化財(天然記念物)である。
www.city.shiroi.chiba.jp
www.city.shiroi.chiba.jp

公孫樹

その白井市指定文化財であるイチョウです。

折立来迎寺公孫樹
折立来迎寺公孫樹
折立来迎寺公孫樹説明板
折立来迎寺公孫樹説明板

本堂

折立来迎寺本堂
折立来迎寺本堂

六地蔵

折立来迎寺六地蔵
折立来迎寺六地蔵

無縁墓

無縁墓を集めてタワーを形成しているのですが、この中に、墓石ではない石塔石仏もあります。

折立来迎寺無縁墓の石塔石仏
折立来迎寺無縁墓の石塔石仏
写真手前中央の石仏は、中央最上部に種字、右「奉造立十九夜供養二世安樂処」、左「享保十乙巳 十月十九日折立」とあります。(享保10年=1725年)

弘法大師像

折立来迎寺弘法大師像
折立来迎寺弘法大師像
大師像のすぐ下「供養塔」、右面「明治四十年四月九日建之」、台座の正面はたぶん「白井谷清組合村」、台座右面「神々廻区 白井区 長殿区 法目区 富ヶ谷区 白井新田区 七次区 中木戸区 野口区」とあって、白井大師が明治37年(1904年)に開創されて、それを受けて建立されたもので、神々廻の神宮寺(27番、白井大師1番)にあった弘法大師供養塔と同様なものです。白井大師の痕跡としては、結構希少・重要なので、台座の反対側も確認すべきでした。
なお、印西大師の明治初期の史料には、折立の、らいこう寺(来迎寺)が、掛所と記されています。

境内

折立来迎寺境内
折立来迎寺境内
それでは、次へ参ります。参道を戻って道路を左に、
折立来迎寺から東へ
折立来迎寺から東へ
この写真の奥へと進みます。
なお、この来迎寺の近くに、白井大師11番があったようですが、正確な所在地は把握していません。

白井大師11番 (或いは17番)

折立、内神。
内神ということで、個人の邸宅内にある(あった)ようです。
さて、道を進みますが、割とすぐ(消防団倉庫から約0.1km弱)の三叉路、

折立から中への道その1
折立から中への道その1
ここでは、判りやすさよりも距離得を優先して、右折します。そこから約0.13km、次の二股三叉路、
折立から中への道その2
折立から中への道その2
その股の所に道標を兼ねた庚申塔があります。

折立の林の中の明治道標兼庚申塔

折立の林の中の明治道標兼庚申塔正面左面折立の林の中の明治道標兼庚申塔背面右面
折立の林の中の明治道標兼庚申塔
庚申塔の、正面の中央「庚申講中」、その左右「明治三十三年 三月建之」、左面「左 白井 川原子 道」、右面「右〓くば道」とあります。
この三叉路は左に進みまして、ほんとにすぐの二股三叉路、
折立から中への道その3
折立から中への道その3
この股の所にも、道標を兼ねた大きな庚申塔が1基、その奥に石塔石仏群があります。

折立の林の中の石塔石仏群

折立の林の中の大正道標兼庚申塔正面右面折立の林の中の大正道標兼庚申塔背面左面
折立の林の中の大正道標兼庚申塔
大きな庚申塔の、正面「庚申講供養塔」、その下「正面 富塚 藤ヶ谷 松戸 方面」、右面の上「右 白井 河原子 方面」、左面の上「左 中区 名内 手賀村 方面」、背面「大正十三年三月建之」とあります。(大正3年=1914年)
折立の林の中の石塔石仏群
折立の林の中の石塔石仏群
この三叉路も左に進みます。ここから涼しい林の中、少し下って小川を越えると、中村(白井市中)に入ります。

次回は、中村(白井市中)の薬師堂(白井大師20番)

次回は、中村(白井市中)の薬師堂(白井大師20番)に参ります。