千葉寺十善講&六崎組十善講八十八ヶ所巡拝 吉見野田の大師堂(千62番&六41番&六71番)、序に吉見野田の熊野神社

(令和6年4月10日その2)
千葉寺十善講八十八ヶ所巡拝、六崎組十善講八十八ヶ所巡拝、本日は、佐倉市吉見(よしみ)野田の熊野神社に寄り道した後、野田の大師堂(千62番&六41番&六71番)から始めます。
本日の出発点は、前回の千葉寺十善講八十八ヶ所最後の札所、生谷の専栄寺(千61番&六61番)です。

生谷専栄寺前北から
生谷専栄寺前北から
専栄寺入口を出て左、上の写真の撮影者背後に出ます。すぐの三叉路、
生谷専栄寺・高産霊神社北三叉路
生谷専栄寺・高産霊神社北三叉路
右へ、またすぐの交差点、
生谷高産霊神社東側から南の交差点
生谷高産霊神社東側から南の交差点
左へ、その先で千葉県道64号千葉臼井印西線に突き当たる丁字路、
千葉県道64号生谷専栄寺入口丁字路
千葉県道64号生谷専栄寺入口丁字路
右折して県道を南へ進みます。そして、生谷交差点、
千葉県道64号生谷交差点
千葉県道64号生谷交差点
これは直進ですが、私有地入口を除く次の丁字路で、
千葉県道64号吉見野田入口丁字路
千葉県道64号吉見野田入口丁字路
左折します。道なりでゆるゆる進むと、やがて左手に神社の入口が現れます。
吉見野田熊野神社前
吉見野田熊野神社前

吉見野田の熊野神社

熊野神社、佐倉市吉見772番地。(千葉県の宗教法人名簿より)

吉見野田熊野神社
吉見野田熊野神社
入口階段、狛犬、常夜灯、鳥居、そこから参道進んで社殿、社殿の右に三山供養塔群です。大師堂は見当たりません。

狛犬と常夜灯

吉見野田熊野神社左狛犬と左常夜灯吉見野田熊野神社右狛犬と右常夜灯
吉見野田熊野神社狛犬と常夜灯
常夜灯は正面「御神燈」、参道側「嘉永五」(左の右面)、「嘉永五壬子」(右の左面)。(嘉永5年=1852年)

参道

吉見野田熊野神社参道途中
吉見野田熊野神社参道途中
入口のコンパクトさに比べて、参道は意外と長い。
吉見野田熊野神社参道社殿前
吉見野田熊野神社参道社殿前

手水鉢

吉見野田熊野神社手水鉢
吉見野田熊野神社手水鉢
手水鉢は、大きく「奉納」、その回りに小さく「文政十三年 庚寅九月 當村中」など。(文政13年=1830年)

社殿

吉見野田熊野神社社殿
吉見野田熊野神社社殿
吉見野田熊野神社社殿神額
吉見野田熊野神社社殿神額
神額は「熊野神社」。

境内社

吉見野田熊野神社社殿左境内社
吉見野田熊野神社社殿左境内社
社殿左後方にも、境内社(の跡?)があった。

三山供養塔群

吉見野田熊野神社三山供養塔群
吉見野田熊野神社三山供養塔群
この中の最後列右、
吉見野田熊野神社三山供養塔群最後列右2基
吉見野田熊野神社三山供養塔群最後列右2基
右端の供養塔正面は、上部「月山 湯殿山 羽黒山」、下部中央「三山大權現」、下部左右「天保三壬辰年 十一月吉日」。その左の供養塔は、上部の左は種字に「月山」、上部中央は種字に「湯殿山」、上部左は種字に「羽黒山」で湯殿山を大きめに書き、下部中央「三山大權現」、下部左右「寛政十二庚申年 十月吉日」。(天保3年=1832年、寛政12年=1800年)
それでは、次へ参ります。参道を戻って道路に出て左へ、すぐの二股三叉路は、えーと、右へ。すると、右手に小さな階段がありました。
吉見野田浅間大神前
吉見野田浅間大神前

吉見野田の浅間大神

吉見野田浅間大神階段
吉見野田浅間大神階段
吉見野田浅間大神祠
吉見野田浅間大神祠
戻りまして、道を進むと、左に曲がって小さく下って急坂を上っての突き当たり丁字路、
吉見野田区民館東丁字路
吉見野田区民館東丁字路
ここを左折すると、すぐに左に野田区民館となります。
吉見野田区民館前
吉見野田区民館前

吉見の野田区民館

敷地内の大師堂が札所になります。
千葉寺十善講八十八ヶ所62番。(薬師堂)
六崎組十善講八十八ヶ所41番。(天神社)
六崎組十善講八十八ヶ所71番。(権現社)
71番権現社は、先程の熊野神社( 熊野権現 )を指すのかもしれません。

吉見野田区民館と大師堂
吉見野田区民館と大師堂
吉見野田区民館看板
吉見野田区民館看板
吉見野田区民館大師堂前
吉見野田区民館大師堂前

石塔石仏群

吉見野田区民館石塔石仏群の石塔吉見野田区民館石塔石仏群の地蔵像
吉見野田区民館石塔石仏群
大師堂の左の端の石塔は、中央「南無阿彌陀佛〓塔」、その左右にも文字あり。その右の地蔵像は、台座の中央「願主村中」、その左右「宝暦十年 辰十一月二十四日」、しかし字が綺麗すぎる。(宝暦10年=1760年)

手水鉢

地蔵像と阿弥陀仏名号塔の前に手水鉢です。

吉見野田区民館手水鉢正面
吉見野田区民館手水鉢正面
吉見野田区民館手水鉢左面
吉見野田区民館手水鉢左面
手水鉢の正面上部は横に「奉納」、その下は縦に「當村中」、左面は「文政十〓年 十一月」かな?

大師堂

吉見野田区民館大師堂
吉見野田区民館大師堂
吉見野田区民館大師堂御詠歌額
吉見野田区民館大師堂御詠歌額
御詠歌額は、「千葉寺六十二番」、62番御詠歌、「四十一番」、41番御詠歌、「七十一番」、71番御詠歌の順です。
大師堂の左に大師像2躯、右に大師像1躯でして、左が六崎組十善講、右が千葉寺十善講なのでしょう。
吉見野田区民館大師堂内左大師像吉見野田区民館大師堂内右大師像
吉見野田区民館大師堂内大師像
左には六崎組鏡宝寺の紙だけ、右には六崎組鏡宝寺の紙と千葉寺の紙が置いてあります。六崎組からは、千葉寺62番も六崎組番外の扱いなのかもしれません。実際、六崎組十善講の古い記録には、野田の62番が、かけ番と記されているものもあります。

次回は、内黒田の西光院(63番)

次回は、四街道市内黒田の西光院に参ります。公民館を出て左へ、熊野神社前を通過して、県道の生谷交差点まで戻ります。