(令和6年3月27日その2)
千葉寺十善講八十八ヶ所巡拝、神野の大師堂(番外)&神野の玉蔵院(53番)&熊野神社の次は、保品(ほしな)の東栄寺(54番)、続けて、保品の番外大師堂に参ります。
熊野神社の参道を下りての右(南南東)方向に進みます。道なり適当に、しかし台地の上には出ないように進むと、神野・保品境の三叉路に出ます。そのまま直進気味に右折します。千葉県道263号八千代宗像線との突き当り丁字路、左折しますが、その直後、右手に古道が見えますので、そちらに移ります。古道をゆるゆる進むと、隣の県道が、直進の新道と右に曲がる旧道とに別れて、その旧道と古道がぶつかる丁字路、向こう側が東栄寺です。( 正確には、ほんとの旧道は少し手前から緩く右カーブしていたのですが、新道を邪魔しないように旧道も付け替えています。)丁字路は右へ、バス停「東栄寺」を通り過ぎて左折すると、左手に東栄寺の山門です。
保品の東栄寺
真言宗豊山派、東栄寺、八千代市保品917番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
千葉寺十善講八十八ヶ所54番。
境内南側の西側県道旧道寄りに山門、その東にも自動車出入口、山門から参道真っ直ぐ北に本堂、山門入って右に宝篋印塔、左は壁際に石塔石仏群、本堂までの参道左手は、お堂、54番大師堂、薬師堂と並びます。
山門
自動車出入口
山号は星埜山。これは地名の保品をもじってますか。
宝篋印塔
南西側のお堂
石塔石仏群
この中から、境内南西隅の石仏、写真左の石仏は、右「奉造立觀〓音〓現二…」、左は(年月らしいが読めない)「保品村」「十九夜〓〓」、右の石仏は、右「奉造立…世…」、左「…月十九日…」で、十九夜塔でしょうか。
それから右にひとつ飛ばして、この写真の左の石塔は正面「如意輪寳塔」、その右の石仏は台座に「女人講中」でたぶん子安塔。
その右の石塔と石碑、石塔の方は、正面「如意輪寳塔」、左面「星埜山第九世宥代」、その右の石碑には「子安觀世音」とあります。
それからまたひとつ飛ばしての石塔は、54番標識塔です。
54番標識塔
標識塔の正面「四國八拾八ヶ所 …番豫州延命寺写」、左面「天保十三寅九月 當村施主」。(天保13年=1842年)
枝垂桜
54番大師堂
堂内にも御詠歌額がありました。
薬師堂
扁額は「薬師堂」。薬師堂の右前に伝薬師如来立像の説明板がありました。この薬師堂の本尊であろう伝薬師如来立像は、八千代市の有形文化財に、昨年(令和5年)指定されました。
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本堂
扁額は「星埜山」。
それでは、次へ参ります。県道旧道に戻って左へ、坂を少し上っての変則十字路、ここで左折します。( 県道をそのまま進んでも可です。) この道が少し右に折れるところの左手の小さな墓地、そこに保品の大師堂(観音堂)(番外)があります。
保品の大師堂(番外)
千葉寺十善講八十八ヶ所番外。(観音堂)墓地の西側から入ると、南向き大師堂の左側に出ます。この御詠歌額の冒頭は「四国八十八ヶ所の内保品 第五十四番の番外 観音堂」とあります。
この墓地の地蔵像、台座正面の中央「奉造立地藏尊」、その左右「享保十八癸丑歳 七月廿四日」。(享保18年=1733年)
次回は、先崎の雲祥寺(55番)
次回は、先崎の雲祥寺に参ります。墓地の南側から県道に出て、すぐ右の十字路を左へ入ります。