(令和4年4月22日その4)
松戸市内、旧の明村とその近辺の大師堂廻り、上本郷の本福寺の次は、旧の馬橋村に入って新作の安房須神社と広照寺(下総四郡大師65番)、続いて、旧の高木村は中和倉の熊野神社と香園寺(下総四郡大師61番)に参ります。
明治神社横の道を北に進みます。約0.8km先で道が少し左にカーブするところ、右手の緑から、安房須神社の参道が始まります。
新作の安房須神社
安房須神社、松戸市新作591番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
説明板
これによれば、慶長11年(1606年)に少彦名命を勧請して創建、明治41年(1908年)に村内の猿田彦命(道祖神)と菅原道真命(天神社)を合祀。この地は戦国期、中根城という、高城氏の小金城の出城であった、ということです。
なお、安房国一宮の安房神社とは関係なさそうです。
鳥居・拝殿
それでは、広照寺に参ります。参道を戻って右折(北行)し、十字路を右折、三叉路を左折、三叉路は直進、次の十字路の右前角が広照寺です。
広照寺
真言宗豊山派、広照寺、松戸市新作1121番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
下総四郡大師65番。山号は真隆山。
こちらは、庭に仏像の気配はするのですが、普通の民家の様に見えます。なので、立ち入りしませんでした。
それでは次の、熊野神社に参ります。広照寺の十字路を東に、安房須神社からの進路上は右折で、しばらく進みます。一時停止のある交差点を右折して坂を上ります。坂の終り近く、道が左にカーブするところ、ここで左に切り返します。すると、右手に熊野神社が現れます。なお、この道をそのまま進むとすぐに、左手に香園寺になります。
中和倉の熊野神社
熊野神社、松戸市中和倉322番地。(千葉県の宗教法人名簿より)鳥居の左に大師道の道標、熊野神社の説明板が、右手境内の端に別の説明板があります。
説明板
こちらによれば、元禄15年(1702年)に熊野速玉大社から伊邪那岐命を勧請して創建との事です。
大師道道標
道標の上部に指差しの絵があり、その下の中央「八十八ヶ所大師道」、右「右中和倉」、左「左八ヶ崎」とあります。八ヶ崎とあるので、下総四郡大師のものではありません。また、この道標は、別の場所にあったものが、移されたものです。
さて、香園寺に参ります。熊野神社正面から、境内右側を通って裏の道に出て右折、すぐに香園寺です。
香園寺
千葉県の宗教法人名簿には記載がありません。
下総四郡大師61番。写真左から、61番標識塔、説明板、大師堂、入口階段、香園寺の額がある建屋となります。
説明板
説明板によれば、かつて真言宗香音寺(こうおんじ)があって、本家四国八十八ヶ所61番札所香園寺(こうえんじ)の写し霊場にもなったものを、平成4年(1992年)に香園寺として修復したそうです。
61番標識塔
標識塔の正面「新四國八十八ヶ所豫州香園寺〓第六十一番」、右面「明治四十二」とあります。(明治42年=1909年)
次回は、千駄堀の香取神社&円能寺
次回は、千駄堀の香取神社と円能寺に参ります。香園寺前の道を南に戻り、先程の坂道に合流後は左カーブから直進します。