2023年遍路第14日その3、愛媛県道57号務田交差点から北に進んだところから。
遍路第14日(山岳ステージ)
日付 : 2023年10月30日
龍光院(別格6番)に参ってから宇和島市内を出て、愛媛県道57号広見三間宇和島線で窓峠そして務田交差点に至った。ここから北に進んで、田圃の中の道を行く。県道283号広見吉田線に出て左折後すぐ右折で、昨日通ったルートになる。稲荷神社(元41番)および龍光寺(41番)への参拝・納経は終えているから、その先の三叉路で左折、仏木寺(42番)へのルートに移行して、県道31号宇和三間線を北に走る。仏木寺駐車場の自販機と寺のトイレをお借りして、さらに北へ。いよいよ歯長峠である。
2級山岳歯長峠
撮影時刻は09時22分。目の前の山中、どこを通るのかさっぱり見えん。地図に拠れば、左の奥の方へ行くようだが。
さて、この写真すぐの直線区間から起算して歯長隧道の入り口まで、自転車NAVITIMEで調べると、距離3.4km、獲得標高203m(=標高差)、平均勾配5.97%。
そして道中、古いへんろ道との交点があった。少し進むと、説明板があった。「この地点からは、足摺宇和海国立公園のリアス式海岸が一望できる」とある。だが、かろうじて見えるが、リアス海岸っぽさはないな。(あと、ピント合わせに失敗。)
ここらで、自家用車と歩きを併用しているという、その時点では歩きの遍路の方がいらした。一部区間を歩きで往復しては、自動車でさらに先へ進むそうな。少し会話した後、別れる。
その先で、海がさらに見えるようになったので撮影。どこだかわからん。また少し歩くと、今度は見張らしの良い所に来た。たぶん蒋淵半島だろうが、確証なし。
そして、歯長隧道に到着し突入する。09時59分。これで山岳クリア。
歯長隧道を出たら一気に降る。10時09分で肱川手前に。だが、肱川は渡らずに、橋の手前の丁字路を左折、次の橋も渡らず、その次の橋、この、へんろ道の案内標識がある橋を渡る。渡って突き当たりの県道29号宇和野村線を左(西)へ、すぐに右手に見える小さなお堂が、道引大師である。
道引大師
四国八十八ヶ所番外霊場。撮影時刻は10時15分。
県道側に道標石塔がある。道標の正面( 県道側 )は、左を指す右手の下に「明石寺」、その下は草や光のためよう読めんが、「周防國」は読めた。左面は、中央の大師像の下に「東宇和郡下」とある。これは、周防出身の中務茂兵衛が、地元の方と共同で建立した道標のひとつであろう。
県道側には現代の標識も置いてあるが、もう読めません。そしてお堂の前へ。堂内には布団らしきものが見える。扁額は「道引大師」。手水鉢の中央「奉納」、その右「慶應三丁卯 七月日」、左「明間村中 下川村中」とある。(慶応3年=1867年) 下川(ひとうがわ)村は当地、明間(あかんま)村は東隣の村である。
10時20分出発。滞在時間は約5分。県道を右(西)へ。すぐの交差点で右の旧道に入り、皆田(かいだ)の集落を抜けてまた県道に合流。その先、左手の「道の駅 どんぶり館」に入って昼食とトイレとした。
道の駅を出たら県道の反対側に出て、さらに北にある旧道まで出て左(北西)へ、松山自動車道西予宇和インターの取り付け道路を潜ってすぐ右へ、今度は自動車道本線の下を抜ける。明石(あげいし)の集落に入ってすぐ左折、岩瀬川を渡ってまたすぐに右折、短いが直線路を北に走る。突き当たりの変則的な交差点は、変則的に10時の方向に曲がると、後は明石寺(43番)までほぼ直線である。再度、自動車道の下を通って、参道入口に着いた。
次回は、遍路第14日、明石寺(43番)
次回は、明石寺に参ります。