(令和5年10月7日その2)
千葉寺十善講八十八ヶ所巡拝、東寺山町の14番大師堂旧地&鹿島神社の次は、殿台町(とのだいちょう)の万蔵院(15番)に参った後、正八幡大神にも寄り道します。
鹿島神社の参道を南に戻り、道路に出て右に進みます。少し下っての信号十字路を右折、次のみつわ台1丁目バス停の先にある、押ボタン式信号の横断歩道、ここを渡ってそのまま、みつわ台南小学校とみつわ台中学校の間の道を西へ移動します。突き当たり丁字路、この写真の右から来て奥へと右折、次の信号交差点は五叉路でして、交差点渡っての左側、この写真の左の道、この五叉路で唯一信号が割り当てられていない道に入ります。坂を少し上って、それからの十字路、ここを右折すると、次の左折可能な三叉路、向こう側左手が万蔵院(15番)です。
殿台町の万蔵院
真言宗豊山派、萬藏院、千葉市若葉区殿台町568番地の1。(千葉県の宗教法人名簿より)
千葉寺十善講八十八ヶ所15番。
敷地の中央に本堂、その左奥に15番大師堂など、左側に石仏群です。
本堂
現地では、お寺の名称「萬蔵院」は、この警告板にだけ書いてあります。
石仏群
この石仏の左「〓保十三戊〓…月」かな? これを満たすのは享保13戊申年(1728年)だけです。
15番大師堂
台座「天保七年 申八月吉日」。(天保7年=1836年)
大師堂右にも何か御座いますが、ここでは触れずに、次へ参ります。
本堂から真っ直ぐ道路に出て左(北北東)に出ます。割とすぐに、右手に正八幡大神が現れます。
殿台町の正八幡大神
正八幡大神、千葉市若葉区殿台町299番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
境内は狭いのですが、参道が二つあります。社殿から西北西に延びる参道、万蔵院に近い方ですが、こちらには朱の鳥居があります。社殿から北北西に延びる参道は、鳥居もなく、狭い参道です。古い手水鉢が、鳥居参道入って右側( 社殿の右前 )と、北側参道入って左側( 社殿の左前 )と、ふたつありますが、ふたつとも天保6年のものです。境内北側に石塔石仏群があります。なお、大師堂は見当たりません。
鳥居参道
鳥居
神額は2枚とも「八幡宮」。
鳥居参道側手水鉢
正面「奉納」、右面「天保六未年 三月吉日 氏子中」、左面「殿臺村」以下、名字有りの名前が並ぶ。
社殿
北側参道
北側参道側手水鉢
正面「奉納」、右面「西寺山村 世話人 (名字有り氏名4人分) 天保六未年 三月吉日」。西寺山村は現在の若葉区源町(、及び、若葉区みつわ台北部)。
ふたつの参道・手水鉢から考えて、この神社は、殿台町( 殿台村 )と源町( 西寺山村 )の両者を氏子に持っている(いた)ようです。
境内北側
3基全て、中央「月山月讀神」、左右「湯殿山大山祇神」と「羽黒山稲倉魂神」。読めない、が、目を凝らすと、右「三山大權現」?、左「十一月吉日」。これも読みにくいが、中央「湯殿山」、その左右「月山」と「羽〓山」、右「權現」、像容は大日如来なので、これも三山供養塔です。正面の中央「湯殿山 奉供養」、その左右「月山」と「羽黒山」。湯殿山を中央に一段高く置くのが古い様式です。
次回は、源町の薬王寺(16番)&神明社
次回は、源町の薬王寺に参り、その後で神明社にも寄り道します。
北側参道から道路に出て右(東)に進みます。