印西大師・印西地区の大師堂巡拝 発作の最勝院&大杉神社

(令和5年8月18日その4)
印西大師・印西地区の大師堂巡拝、浦部の観音寺(16番)の次は、発作(ほっさく)の最勝院と大杉神社に参ります。
観音寺本堂側入口から道路を左(北)に進みますが、その先はカンナ街道ではなく、ひとつ手前の十字路、

浦部観音寺北の十字路
浦部観音寺北の十字路
ここで右折します。カンナ街道そして千葉県道282号の南の道をなんとか進みますが、ついには三叉路に突き当たりますので、
浦部観音寺から発作最勝院への道その1
浦部観音寺から発作最勝院への道その1
これを左折、すぐの千葉県道282号への突き当たり三叉路、
浦部観音寺から発作最勝院への道その2
浦部観音寺から発作最勝院への道その2
これを右折します。その先は千葉県道59号木下街道との松山下公園交差点には出ず、手前の三叉路、
千葉県道282号松山下公園交差点手前の三叉路
千葉県道282号松山下公園交差点手前の三叉路
ここを左折(北行)して田圃の中を進みます。道が斜め右に折れた後、亀成川に架かる下前川橋を渡り、徐々に進路を東に曲げながら道なりで橋から約0.55kmで、左手に墓地が現れます。
発作最勝院前
発作最勝院前
墓地の東に最勝院・発作上集会所、35番大師堂そして大杉神社です。

発作の最勝院

最勝院、印西市発作632番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
印西大師35番?
総州六阿弥陀回向所。
入口右に六阿弥陀回向所の石塔、右側には石塔石仏群、そして35番大師堂、墓地側の建物には発作上集会所の看板、墓地には「いんざい七福神ほてい尊 最勝院」の碑と「発作上霊苑」の碑があります。

発作最勝院・発作上集会所
発作最勝院・発作上集会所

発作上集会所看板

発作上集会所看板
発作上集会所看板

墓地側

上発作霊苑石碑
上発作霊苑石碑
最勝院の名は、写真右の石碑と、あとは大師堂の御詠歌額でしか確認できませんでした。

35番大師堂

35番大師堂
35番大師堂
35番御詠歌額
35番御詠歌額
御詠歌額の冒頭2行は「三十五番大師發作最勝院 土佐國清瀧寺」とあります。
35番大師像台座
35番大師像台座
台座には「印西大師第三十五番」とあります。
一般的には、印西大師の35番札所は、中根の東漸寺(35番&45番)とされます。
なお、印西大師の明治初期の史料には、発作新田の、さいしよう寺(最勝寺)が、掛所として登場します。

弘法大師供養塔?

大師堂の左に新しい弘法大師供養塔があり、右には古い石塔があって、こちらも弘法大師供養塔だと思われますが、剥離のため確定できません。

35番大師堂右石塔
35番大師堂右石塔
石塔の正面「南無…」、右面「天保十〓癸卯歳十月」とあります。(天保1n癸卯年=天保14年=1843年)

石塔石仏群

発作最勝院石塔石仏群
発作最勝院石塔石仏群
多くは十九夜塔です。

六阿弥陀回向所石塔

発作最勝院六阿弥陀回向所石塔正面左面発作最勝院六阿弥陀回向所石塔正面右面
発作最勝院六阿弥陀回向所石塔
石塔の正面は「六阿彌陀回向所」とあります。右面の右下は「…月吉…建…」までは読めたのですが。
それでは、隣接する大杉神社に参ります。

発作の大杉神社

千葉県の宗教法人名簿には記載がありません。
道路から北向きの短い参道の途中に鳥居、参道の先に本殿、参道から本殿の右に石塔石仏群です。

鳥居

発作大杉神社鳥居
発作大杉神社鳥居

本殿

発作大杉神社本殿
発作大杉神社本殿

石塔石仏群

発作大杉神社石塔石仏群
発作大杉神社石塔石仏群
右端から見ますと、
発作大杉神社石塔石仏群右端3基正面
発作大杉神社石塔石仏群右端3基正面
発作大杉神社石塔石仏群右端3基正面右面
発作大杉神社石塔石仏群右端3基正面右面
一番右端の庚申塔は、正面の中央「青面金剛尊」、その左右「延享三寅天 十一月吉日」、その左隣の庚申塔は、正面の中央最上部に種字、その下「奉庚申供養現當二世安樂祈處」、その左右「享保元丙申年十月十六日」とあります。(延享3年=1746年、享保元年=1716年)
発作大杉神社石塔石仏群右5番目から左の正面右面
発作大杉神社石塔石仏群右5番目から左の正面右面
この写真の右端(全体で右から5番目)の庚申塔は、中央に大きく「庚申塔」、その左右「文久二戌年 二月吉日」、その左隣の庚申塔は、右面「庚申金剛供養」、左面は後述、その左隣の庚申塔は、正面「庚申塔」(塔は異体字)、右面「天保三…霜月吉旦」、その左隣の庚申塔は右面「安永六丁酉十一月吉日」とあります。(文久2年=1862年、天保3年=1832年、安永6年=1777年)
発作大杉神社石塔石仏群右6番目左面
発作大杉神社石塔石仏群右6番目左面
はい、後述です。左面「享保十八丑十一月〓〓日 下總〓印旛郡手加沼發作〓田」とあるようです。
発作大杉神社石塔石仏群右8番目から左
発作大杉神社石塔石仏群右8番目から左
この写真の右から2番目(全体で右から9番目)の三山供養塔は、正面の中央「湯殿山供養塔」、その左右「月山 羽黒山」、右面「文久三亥年十月吉日」とあります。
それでは、次へ参ります。
発作最勝院35番大師堂前から南側
発作最勝院35番大師堂前から南側
大師堂前から南、この写真の奥、浦部観音寺から来た方向では最勝院前の十字路を右に進みます。すぐの県道59号も横断して細い道を通ります。

次回は、亀成の水神社

次回は、亀成の水神社に参ります。