東葛印旛大師巡拝 名戸ヶ谷の観音堂跡(50番)&法林寺(80番)

(令和4年8月6日その4)
東葛印旛大師巡拝、増尾の少林寺(43番)&山野辺大師堂(掛所)の次は、名戸ヶ谷の観音堂跡(50番)、続けて、法林寺(80番)に参ります。
山野辺大師堂から千葉県道51号線に戻って右折(北行)し、坂を上ります。少し進んでから、道が右に緩くカーブする前、

千葉県道51号線名戸ケ谷西方寺入口
千葉県道51号線名戸ケ谷西方寺入口
浄土真宗西方寺の看板のある角を左折します。そのまま、西方寺さんは通過して、道が右カーブするままに進むと、
法林寺墓地前
法林寺墓地前
前方に法林寺の墓地が現れます。その手前の三叉路右側に大師道の道標がありました。

大師道道標

法林寺大師道道標正面
法林寺大師道道標正面
法林寺大師道道標左面法林寺大師道道標右面
法林寺大師道道標左右面
道標の正面中央「大師道」、正面の左は左指し手の絵に「第八十番当區法林」、正面の右は右指し手の絵に「第六十番増尾少林」、左面は右指し手の絵に「第五十八番新〓行念」、右面「明治四十二年三月名戸ヶ谷念佛講」とあります。(明治42年=1909年) 下総四郡大師の道標で、明治の再興後に造られたものです。その場合、増尾の少林寺は68番なのですが、はて。
その墓地の入口に、観音堂跡の石碑と50番大師堂があります。

観音堂跡

東葛印旛大師50番。
下総三十三観音26番。

観音堂跡50番大師堂
観音堂跡50番大師堂
50番御詠歌額
50番御詠歌額
観音堂跡の石碑
観音堂跡の石碑
石碑には「浄光寺観音堂跡 下総観音霊場第二十六番札所」とあります。
東葛印旛大師の50番札所は、文政期には名戸ヶ谷の日聖社( 詳細不明 )にあったようですが、明治期にはこの観音堂に移っていたようです。
さて、この墓地の東隣が法林寺です。

法林寺

真言宗豊山派、法林寺、柏市名戸ケ谷1046番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
東葛印旛大師80番。
下総四郡大師80番。

山門

法林寺山門
法林寺山門
山門から参道真直ぐに本堂、その途中に大いちょう、本堂の左に大師堂、大師堂の右に80番標識塔、本堂の右には藤心陣屋から移築した苦抜門があります。

大いちょう

法林寺の大いちょう
法林寺の大いちょう
法林寺の大いちょう説明板
法林寺の大いちょう説明板
この大いちょうは、柏市指定文化財(天然記念物)です。
www.city.kashiwa.lg.jp

本堂

法林寺本堂
法林寺本堂

大師堂

80番大師堂
80番大師堂
80番御詠歌額
80番御詠歌額

80番標識塔

80番番号札と80番標識塔正面
80番番号札と80番標識塔正面
80番標識塔右面
80番標識塔右面
標識塔の正面「准四國讃州國分寺」、右面の中央「六十六部納経」、右面の右「元文四十月」とあります。(元文4年=1739年) 六十六部納経が元文4年で、これは下総四郡大師成立より前になります。六十六部納経の石柱を標識塔に再利用したのかどうかが気になります。

古い石仏

大師堂の左から、いったん外に出て右手に古い石仏があります。

法林寺の古い石仏
法林寺の古い石仏

苦抜門

境内から法林寺苦抜門
境内から法林寺苦抜門
法林寺苦抜門
法林寺苦抜門
山号は瑞雲山、院号は奨覚院。
法林寺苦抜門説明板
法林寺苦抜門説明板

次回は、名戸ヶ谷の香取神社(元58番)&池田庵(58番)

次回は、名戸ヶ谷の香取神社(元58番)、続けて、池田庵(58番)に参ります。法林寺の山門から左(東)に進みます。