東葛印旛大師巡拝 増尾の少林寺(43番)&山野辺大師堂(掛所)

(令和4年8月6日その3)
東葛印旛大師巡拝、増尾の万福寺(53番&67番)の次は、増尾の少林寺(43番)、続けて、山野辺大師堂(掛所)に参ります。
万福寺の山門からの道路を右(南西)に進みます。千葉県道51号線に出たら右折し、坂を下ると、左側に少林寺が現れます。

少林寺前
少林寺前

少林寺

臨済宗大徳寺派、少林寺、柏市増尾3丁目6番1号。(千葉県の宗教法人名簿より)
東葛印旛大師43番。
下総四郡大師68番。(異説あり)

少林寺県道側入口
少林寺県道側入口
こちらからですと、入口の右に増尾山少林寺石碑と古い庚申塔、参道通路途中の左に大師堂、参道通路の奥から右に折れて本堂となります。

増尾山少林寺石碑

増尾山少林寺石碑
増尾山少林寺石碑
これに拠れば、山号は増尾山、創建は弘治4年(1558年)正月。本尊の十一面観音像は、元は相馬重胤の持仏。重胤は増尾や奥州等に所領を持ち、元亨3年(1322年)に奥州に下向、建武3年(1336年)4月16日の相模片瀬川の戦いに敗れて鎌倉で自害、首級は増尾に葬られ、持仏は奥州に帰ったが、後年、増尾に帰ることとなったそうです。
なお、元亨3年は1323年が正しい。

古い庚申塔

増尾山少林寺石碑の右隣にあります。

少林寺の古い庚申塔
少林寺の古い庚申塔
庚申塔の正面中央「奉造立青面金剛尊像為二世安樂」、正面の左右上部「正徳元〓卯天十一月十三日」とあります。(正徳元年辛卯=1711年)

大師堂

43番大師堂
43番大師堂
43番番号札
43番番号札
なお、下総四郡大師の札所であることを明示するものは見当たりませんでした。

本堂

少林寺本堂
少林寺本堂
それでは、山野辺大師堂に参ります。来た道を戻り、県道51号線を左(北)に出て、すぐの信号交差点、
千葉県道51号線増尾少林寺北東交差点
千葉県道51号線増尾少林寺北東交差点
ここを直進後、県道が少し右カーブして坂を上りはじめたところで、右折します。すぐ右の竹林の端に大師堂があります。

山野辺大師堂

東葛印旛大師掛所。(柏の長全寺(1番or60番)の写し)

山野辺大師堂、遠くに少林寺墓地
山野辺大師堂、遠くに少林寺墓地
山野辺大師堂御詠歌額
山野辺大師堂御詠歌額
山野辺大師堂の大師像台座
山野辺大師堂の大師像台座
ここの大師像の台座には「准四國…番 柏長全寺写 維時大正元年 十月廿一日成」とあります。(大正元年=1912年) 光の加減で番号が読めませんが、柏の長全寺(1番&60番)の写しという位置付けです。

次回は、名戸ヶ谷の観音堂跡(50番)&法林寺(80番)

次回は、名戸ヶ谷の観音堂跡(50番)、続けて、法林寺(80番)に参ります。千葉県道51号線に戻って右折(北行)し、坂を上ります。

更新履歴

2022年8月23日18時30分、初版公開
2022年8月25日21時20分頃、「為三世安樂」→「為二世安樂」