吉橋組大師巡拝 来福院(16番)

令和4年1月18日、この日より改めて、吉橋組大師各札所への巡拝を開始しました。初日はやはり、これの本山である貞福寺(20番)に参るべきでしょう。

先ず銀行に寄って、お賽銭用の50円玉棒金(50枚2500円分)を入手したのち、東葉高速鉄道の八千代緑が丘駅へ向かいます。駅前のロータリーから交差点を北(左)に進み、千葉県道61号船橋印西線との交差点を右折して、61号線を北に約1.4km進みます。

吉橋八幡神社 (通過)

県道61号線沿いの吉橋八幡神社

県道61号線沿いの吉橋八幡神社

それまでほぼ直線であった61号線が少し右カーブするところ、右側に吉橋八幡神社があります。ここは、天保期に吉橋組大師56番札所が在ったという説がありますが、その跡は残っていないようなので、今回は通過です。さらに0.3km強進みます。

大師道の道標

県道61号線から神社の角を曲がる

県道61号線から神社の角を曲がる

小さなお社のあるこの交差点を右折します。すると、

神社階段脇の道標

お社への階段の脇に、大師道の道標がありました。大師像の下の文字は、真ん中が「准四国八十八ヶ所霊」、その左右が「左五十七」「右廿」(…ブログを書く段になって気づく、52じゃなくて57?…) と(写真からは)読めます。廿(20)の方向に100m程進みます。

すると、道が二股に分かれるところで、また道標に出会います。

ふたつめの道標

ふたつめの道標

今度の道標、真ん中が「准四国八十八ヶ所」、その左右が「左貞福寺廿番」「右十六番来福院」でしょうか。ここを左に進めば貞福寺に直行ですが、来福院を先に参るため、ここは右、というか直進します。直進約180m、下り坂になり始めるその右側に、来福院(16番)跡・花輪公会堂があります。

ここで敢えて、ちょっとだけ進んで振り返った写真が、こちらです。

来福院を坂下から

花輪公会堂を坂下から

坂上の左側に花輪公会堂が覗きます。写真の右を進むと、貞福寺です。

来福院(16番)・花輪公会堂

花輪公会堂に戻り、敷地に入って振り返って、

花輪公会堂と16番札所

花輪公会堂と16番札所

左が花輪公会堂、右が16番大師堂、間の藪の向こうに貞福寺です。公会堂の玄関脇に、来福院跡の新しい石碑があります。

来福院跡の碑

来福院跡の碑

碑の道路側正面「聖観世音菩薩」「真言宗豊山派妙見山来福院跡」、左面「四国第十六番光耀観音寺千手眼観音写」「新四国八十八ヶ所吉橋霊場第十六番」。

下総四郡大師16番、吉橋組大師16番の来福院は『貞福寺の門徒寺であったが、大正6年(1917)に貞福寺に合併し廃寺』(史談八千代 第40号 2015)となりました。

そして、こちらが、

16番大師堂

16番大師堂

16番大師堂です。50円玉棒金をばらして、お参りします。

このお堂の右奥に、

出羽三山・大日如来坐像

出羽三山・大日如来坐像

このようなお像があります。前述の「史談八千代」によれば、こちらは大日如来で、『「天道念仏」の主尊となるもの』だそうです。その下には湯殿山を中心とした出羽三山の名が彫られています。年は「寛政六」(1794年)に見えるのですが、どうでしょうか。

次回は貞福寺

さて、公会堂を出て右へ坂を下り、すぐの角を左に曲がって坂を上ると、貞福寺です。公会堂からは約140mです。