(令和4年2月6日その1)
吉橋組大師巡拝、本日は、薬師寺(59番)から始め、続けて、円光院(5番)に参ります。
薬師寺は、成田街道国道296号線沿い、八千代市の新川から西に約0.6km強、前日の最終札所である白籏神社(16番)からは西に約0.9km弱の位置にあります。国道の南側に薬師寺です。
薬師寺
真言宗豊山派、薬師寺、八千代市萱田町1060番地の1。(千葉県の宗教法人名簿より)
吉橋組大師59番。山門から入って、右に本堂、左に59番大師堂、左奥に「正導法師碑」があります。
本堂
59番大師堂
正導法師碑
「正導法師碑」は、掛所(番外札所)っぽい、という感じですが、詳細はわかりません。ただ、御詠歌額の施主お二方のうち「杉山正導」とあるかた、と関係すると思われます。
さて、次は円光院へ参ります。薬師寺から国道296号線を左(西)へ約0.5km、国道の南側に円光院です。
円光院
真言宗豊山派、円光院、八千代市大和田785番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
下総四郡大師5番。吉橋組大師5番。山門の向こうに本堂、その途中左に5番大師堂があります。山号は地蔵山。
本堂
5番大師堂
円光院の道標
5番大師堂の右脇に、道標があります。道標正面「南 高津十番」「東 大和田五番」、左面「明治四十二年三月吉日」とあります。(明治42年=1909年) この道標、元は大和田の円光院(5番)から西、かつ、高津の観音寺(10番)から北の地点、ということは、おそらく大和田新田の街道(現 国道296号線)沿いか、街道からさほど離れていない地点にあったと考えられます。また、5番と10番だけが明記され、大和田新田の大教院(32番)や高津の観音堂(71番)が無視されている事から、下総四郡大師のための道標だと思われます。
5番標識塔
本堂の左、5番大師堂の右奥、観音像の左脇に、5番標識塔の祠がありました。標識塔正面「新四國」、右面「阿波國」「地蔵山圓光院」、左面「明治十八年」ぐらいしか読めませんでした。(明治18年=1885年)
次回は大教院(32番)
次回は、大教院(32番)です。国道296号線をさらに西へ進みます。