千葉寺十善講八十八ヶ所巡拝 天戸町の福寿院(40番)

(令和6年3月9日その7)
千葉寺十善講八十八ヶ所巡拝、長作町坊辺田の水神宮&畑町の長林寺(38番&39番)の次は、天戸町(あまどちょう)の福寿院(40番)に参ります。
千葉県道72号穴川天戸線の坊辺田交差点に、南から花見川を渡って入って、

千葉県道72号穴川天戸線坊辺田交差点南側(再掲)
千葉県道72号穴川天戸線坊辺田交差点南側(再掲)
この写真で、小型トラックが曲がろうとしている方向に右折します。
道なりで進んで、千葉市消防団第4分団3部器具置場前の分岐は、
天戸町の千葉市消防団第4分団3部器具置場前
天戸町の千葉市消防団第4分団3部器具置場前
右です。その先の、特に特徴のない丁字路、
天戸町福寿院南のとある丁字路
天戸町福寿院南のとある丁字路
左です。(最初は見落として直進してしまいました。) そこから少し上り坂になるところ、左手に福寿院です。
天戸町福寿院前
天戸町福寿院前

天戸町の福寿院

真言宗豊山派、福寿院、千葉市花見川区天戸町674番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
千葉寺十善講八十八ヶ所40番。
入口入って左に40番標識塔、右にも石仏、参道を進むと途中は緩い上り階段で、その上左に、ミニ88ヶ所、修行大師像、40番大師堂、参道の奥に本堂、本堂前で左に折れた先の左に宝篋印塔や子安堂などがあります。

入口

天戸町福寿院入口
天戸町福寿院入口
山号は不動山。

40番標識塔

入口左の寺号標の背後に40番標識塔です。

天戸町福寿院40番標識塔正面左面天戸町福寿院40番標識塔正面右面
天戸町福寿院40番標識塔
その正面は大師像の下に「四國八十八箇所豫州觀自〓〓〓」、左面は種字に「第四十番 天戸村福壽院」、右面は途中まで読みにくいが末尾は「現住天瑞代」かな。

入口右の石仏

天戸町福寿院入口右の石仏
天戸町福寿院入口右の石仏
この写真手前の中央に大師像があります。その右の石碑には「第八十番讃〓國分…」に80番御詠歌、左のより大きな石碑にも「第八十〓」とあって謎ですが。

参道階段

天戸町福寿院参道階段下
天戸町福寿院参道階段下
天戸町福寿院参道階段上
天戸町福寿院参道階段上

ミニ八十八ヶ所

天戸町福寿院ミニ八十八ヶ所
天戸町福寿院ミニ八十八ヶ所
多数の大師像、その右前の新しい石塔には「四國遍路八十八箇所霊場写」とあって、ミニ八十八ヶ所です。大師像の後方には石碑、石塔が並びます。
天戸町福寿院ミニ八十八ヶ所左後方
天戸町福寿院ミニ八十八ヶ所左後方
この写真最後方の石碑には種字に「第」、「實籾邨」だけ見えます。そのふたつ前の石碑には種字に「南」、「第五番」、等々。
天戸町福寿院ミニ八十八ヶ所右後方
天戸町福寿院ミニ八十八ヶ所右後方
先程の、入口右の80番石碑も、このミニ八十八ヶ所の一部なのかもしれません。

修行大師像

天戸町福寿院修行大師像
天戸町福寿院修行大師像

本堂

天戸町福寿院本堂
天戸町福寿院本堂
天戸町福寿院本堂扁額
天戸町福寿院本堂扁額
扁額は「不動山」。

40番大師堂

天戸町福寿院40番大師堂
天戸町福寿院40番大師堂
天戸町福寿院40番御詠歌額
天戸町福寿院40番御詠歌額

子安堂

天戸町福寿院子安堂
天戸町福寿院子安堂
左側には子安像が見えます。しかし、右に見える御幣は何でしょうか。

宝篋印塔

天戸町福寿院宝篋印塔
天戸町福寿院宝篋印塔
天戸町福寿院宝篋印塔塔身
天戸町福寿院宝篋印塔塔身
この写真の塔身、右側「天下泰平 五穀成就 師〓安穏 興隆佛法 供養導師 大聖密寺 法印智〓」、左側「大日本関東下総千葉郡天戸村 不動山 藥師寺 福壽院 寛政九丁巳星三月吉日」。(寛政9年=1797年)
それでは次へ参ります。本堂の左側から右に曲がって、
天戸福寿院境内
天戸福寿院境内
本堂の裏に回り込みます。
天戸町福寿院本堂裏手
天戸町福寿院本堂裏手
そのまま本堂を右に見ながら北へ、境内を出ます。その先進んで突き当たりの丁字路、
天戸町福寿院北のとある丁字路
天戸町福寿院北のとある丁字路
この写真の右から来て奥へと右折(東行)します。そして御成街道( 県道69号長沼船橋線 )との花島交差点、
千葉県道69号長沼船橋線御成街道花島交差点
千葉県道69号長沼船橋線御成街道花島交差点
そのまま直進する前に、向こう側左にある石塔を確認します。

花島観音入口と石塔

千葉市花見川区天戸町1198-1。
交差点の角に花島観音道標、それから御成街道左(西北西)に説明板と六十六部供養塔があります。

説明板

御成街道花島観音入口と石塔説明板
御成街道花島観音入口と石塔説明板

六十六部供養塔

御成街道花島観音入口の六十六部供養塔正面左面御成街道花島観音入口の六十六部供養塔正面右面
御成街道花島観音入口の六十六部供養塔
供養塔正面の中央は種字に「奉納大乘妙典六十六部供養塔」、その左右「天下泰平 國土安全」、左面「二月吉祥日」、右面は光の都合で読めない。なお、先の説明板に拠れば、宝暦13年(1763年)のもの。

花島観音道標

御成街道花島観音入口道標正面左面御成街道花島観音入口道標背面右面
御成街道花島観音入口道標
道標の正面「花嶌山正觀世音」、左面「西ふなばし道」、右面「是北觀音堂八町」、背面「明治十四季九月建之」。(明治14年=1881年)
さて、この交差点を道標の通りに北に進みます。次の二股三叉路にて、
天戸町花島交差点北の二股三叉路
天戸町花島交差点北の二股三叉路
ここを右に折れる前に、股のところにある庚申塔・馬頭観音群に参ります。

花島交差点北の庚申塔・馬頭観音群

天戸町花島交差点北の庚申塔・馬頭観音群
天戸町花島交差点北の庚申塔・馬頭観音群
中央の馬頭観音像は左「宝暦十二壬午十月吉日」。(宝暦12年=1762年) その右の庚申塔は、
天戸町花島交差点北の庚申塔背面左面天戸町花島交差点北の庚申塔正面右面
天戸町花島交差点北の庚申塔
正面「庚申〓」、右面は右を指す手に「此方花島〓井 〓〓みち」、左面は右を指す手と左を指す手が向き合って、その下「此方けみ川 此方〓〓た道」、背面の上部「明治廿五年二月建之」で道標を兼ねています。(明治25年=1892年)

次回は、花島町の天福寺花島観音(41番&42番)

次回は、花島観音に参ります。二股三叉路を右に進みます。