2023年遍路第1日 道隆寺(77番)

2023年遍路第1日その3、金倉寺(76番)を出たところから。

遍路第1日(平坦ステージ)

日付 : 2023年10月17日

道隆寺へ

金倉寺(76番)の次は、番号順に道隆寺(77番)である。以降も、大窪寺(88番)までは番号順である。
今回の自転車遍路では、予め STRAVA でルートを選定して、サイクルコンピュータにて表示させつつ走行している。今までの自転車旅行で、移動速度を低下させてしまう要因のひとつは、道がよくわからないために、一旦停車してはスマホを取り出し地図アプリを見る、というのを度々する事である。日帰りや1泊程度の旅行であれば、そういうロスタイムもまた旅の楽しみと言えるが、遍路の通し打ちの場合、それをすると数日の超過に繋がりうるので、これを避ける必要がある。
その事前の選定時では、この後は香川県道25号善通寺多度津線を使う予定であったが、その前の、県道33号高松善通寺線の交通量が少ないので、県道33号をさっさと横断して、へんろ道を進むことにした。へんろ道自体のデータはサイクルコンピュータには無いが、事前選定時に見た地図の記憶と、へんろ道に頻出する道しるべのシールなどを頼りに北上する。
そうして、国道11号の高架下を抜けて、神社( 葛原正八幡宮? )の南側から西側を通り、そのままだいたい直線路に出る。そこからは事前選定時ルートになる。最後に、ちょちょっと曲がって、道隆寺の山門前に至る。

道隆寺山門前
道隆寺山門前
撮影時刻は10時58分。山門左の駐車場に自転車を停めて、山門へ。

道隆寺

真言宗醍醐派、道隆寺、仲多度郡多度津町北鴨1-5-42。(香川県の宗教法人名簿より)
四国八十八ヶ所77番。
88shikokuhenro.jp
ja.wikipedia.org
道隆寺の読みは「どうりゅうじ」。宗教法人名簿記載の住所は、本堂などの所在地( 仲多度郡多度津町北鴨1丁目3番30号 )とは別である。
山門から境内に入り、本堂前、大師堂前とお勤めして納経所へ、

道隆寺納経印(後日撮影)
道隆寺納経印(後日撮影)
そして写真撮影、山門側から。

山門前石塔

山門の右前に石塔が大中小と3基立っている。

道隆寺山門前石塔3基正面
道隆寺山門前石塔3基正面
道隆寺山門前石塔正面右面道隆寺山門前石塔背面左面
道隆寺山門前石塔
このうち中央の石塔は、正面「本尊藥師如来」、左面「四國〓第七十七次靈場」、右面「寛政六歳次甲寅十二月日」とあり、また、右の小さな石塔の山門側には、左(東)を指す手の下に「是ヨリ七十八番ヱ一里半」とある。(寛政6年=1794年)

山門

道隆寺山門
道隆寺山門
山号は桑多山。扁額の撮影を忘れた。
道隆寺山門境内側
道隆寺山門境内側
また大草鞋。
道隆寺山門から境内
道隆寺山門から境内
山門から真っ直ぐ進んで本堂、その途中右に大師堂、大師堂の右前に修行大師像と衛門三郎像、左に大師堂と向かい合うように古めの大師像など、本堂の左に眼なおし薬師如来のお堂がある。

本堂

道隆寺本堂
道隆寺本堂
道隆寺本堂扁額
道隆寺本堂扁額
中央( 写真の左側 )の扁額には「薬師如来」。

修行大師像と衛門三郎像

道隆寺修行大師像と衛門三郎像
道隆寺修行大師像と衛門三郎像
衛門三郎は江戸時代の髷を結っている。

大師堂

道隆寺大師堂
道隆寺大師堂
道隆寺大師堂扁額
道隆寺大師堂扁額
中央の扁額には「弘法大師」、右の扁額は定番の「弘法」。

古い弘法大師像

道隆寺の古い弘法大師像
道隆寺の古い弘法大師像

眼なおし薬師如来のお堂

道隆寺眼なおし薬師如来のお堂
道隆寺眼なおし薬師如来のお堂

宿の予約

さて、納経と撮影を終えて、その後でしたことはふたつ。ひとつは、門前の「サンエイ」にて遍路用品とアイスクリームの購入、もうひとつは、今晩の宿の予約である。
本日の進行状況からして、讃岐国分寺(80番)まではこなせそう。80番で終わりとした場合、翌日の白峯寺(81番)登坂に便利な宿がいい。オプションとしては、80番は明朝一番にまわして、一宮寺(83番)と田村神社(元83番)に参った後、80番の近くに泊まるというのがある。このオプションは自転車ならではのものだが、普通は考えない。
それで、最初にピックアップしたのが、80番すぐそばの「旅館えびすや」さん。電話を掛けると、予約は取れたが同時に、80番を打っておいてくださいと念を押された。オプションはあっさりと封印された。
11時45分に駐車場を出発。滞在時間は、買い物や電話予約の時間も含めて約47分。

次回は、遍路第1日、郷照寺(78番)

次回は、郷照寺に参ります。