印西大師・印西地区の大師堂巡拝 中根の福聚院(14番)、序に中根の鳥見神社

(令和5年5月2日その3)
印西大師・印西地区の大師堂巡拝、続・竜腹寺(21番&39番)&日枝神社の次は、中根の鳥見神社に寄り道した後、中根の福聚院(14番)に参ります。
既に、本埜小学校の方から鳥見神社の前に来ています。

中根鳥見神社前(再掲)
中根鳥見神社前(再掲)

中根の鳥見神社

鳥見神社、印西市中根1339番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
参道直ぐに鳥居、鳥居の先も参道真っ直ぐに進んで拝殿、社殿の周囲に摂末社が点在します。鳥居の左前に「鳥見神社の神楽」説明板、拝殿の右前に神楽台があります。なお、大師堂はありません。

「鳥見神社の神楽」説明板

鳥見神社の神楽説明板
鳥見神社の神楽説明板
千葉県の指定無形民俗文化財です。
www.pref.chiba.lg.jp
また、説明板より、鳥見は「とみ」と読む事が判ります。

鳥居

中根鳥見神社鳥居
中根鳥見神社鳥居

拝殿前境内

中根鳥見神社拝殿前境内
中根鳥見神社拝殿前境内

神楽台

中根鳥見神社神楽台
中根鳥見神社神楽台

本殿

中根鳥見神社本殿
中根鳥見神社本殿

摂末社

中根鳥見神社摂末社と本殿
中根鳥見神社摂末社と本殿
参道を少しだけ戻って左折し、神社の横を通る(小学校前からの)道に出て左に進みます。そこから約0.4km弱で、いきなり左手に福聚院です。
中根福聚院前
中根福聚院前
なお、この写真の右下、電柱の右に、観音堂(85番)の入口が、一応写っています。

中根の福聚院

天台宗、福聚院、印西市中根1378番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
印西大師14番。
六阿弥陀5番。

中根福聚院
中根福聚院
道路に直交して階段、門があって、その先の境内は、正面やや右に本堂、左に大師堂です。門の左前に六阿弥陀5番標識塔、門の右前にも石仏、大師堂の右に印西大師関連の弘法大師供養塔、大師堂の裏に石塔石仏群、大師堂の左前に市指定文化財の標柱があります。

六阿弥陀5番標識塔

中根福聚院六阿弥陀5番標識塔
中根福聚院六阿弥陀5番標識塔
標識塔正面の中央「六阿弥陀如来」、その右「五番〓〓四〓」(〓〓四〓は嘉永四年?)、左「八月廿六日」とあります。(嘉永4年=1851年) どういう六阿弥陀なのかは、判りません。

門の右前

中根福聚院門右前
中根福聚院門右前
門の右前の石仏は左に「寛文九己酉天十月十九日」とあります。また、門前の階段の所、「寛政〓二庚申 六月十四日」とあります。(寛文9年=1669年、寛政庚申年=寛政12年=1800年)

本堂

中根福聚院本堂
中根福聚院本堂

14番大師堂

14番大師堂
14番大師堂
印西大師14番番号札
印西大師14番番号札
14番御詠歌額
14番御詠歌額

弘法大師供養塔

中根福聚院弘法大師供養塔正面左面中根福聚院弘法大師供養塔右面背面
中根福聚院弘法大師供養塔
供養塔の正面「南無大師遍照金〓」、台座「小廻組」、左面「先達 笠神 南陽院 砂田 西福寺 萩原 龍泉院」、右面「昭和九年三月二十一日建之」とあります。(昭和9年=1934年)

大師堂裏石塔石仏群

中根福聚院大師堂裏石塔石仏群
中根福聚院大師堂裏石塔石仏群
これらの多くは十九夜塔です。例えば、中列の右端の石仏は、最上部に種字、右「奉供養拾九夜念佛」、左「〓正徳四午 十月十九日」、その左の石仏、最上部に種字3字、右「奉造立十九夜念佛為二世菩提也」また「藤方」、左「〓〓〓〓年十月十九日」(〓〓〓〓は、宝夫四亥に見える?)、その左の石仏にも「月十九日」は読めて、さらにその左の石仏も「奉〓〓十九夜念佛」は読めました。(正徳4年=1714年、参考ながら宝永4亥年=1707年)

市指定文化財標柱

中根福聚院市指定文化財標柱
中根福聚院市指定文化財標柱
これに拠れば、福聚院阿弥陀三尊立像は印西市の指定文化財です。
www.city.inzai.lg.jp
また、六阿弥陀5番に対応するのが、この阿弥陀三尊だと思われます。

次回は、中根の観音堂(85番)&笠神の辻堂(71番)

次回は、中根の観音堂(85番)に参った後、大師堂の多い笠神地区に入って、まずは辻堂(71番)に参ります。