(令和5年4月10日その8)
印西大師・印西地区の大師堂巡拝、神々廻の神宮寺(27番)の次は、清戸の薬王寺(23番)などに参ります。
神々廻・船尾街道を進み、神々廻地区から清戸地区に入り、坂上の千葉県道189号との交差点に至ります。ここも、県道の未完成部分が完成したら、交差点も拡張され、写真の宗像神社バス停の位置も変更になるでしょう。
薬王寺へは交差点を直進ですが、寄り道します。左にある、県道と宗像神社参道の間の、旧道っぽい道を進みます。県道には出ないようにして、約0.3kmで左手に庚申塔があります。
清戸の庚申塔・馬頭観音群
道路沿いに一列に石塔が並んでいます。右側は、馬頭観音群です。一番右の石仏には右「奉造立馬頭観音」、左「寛政七卯六月十九日」とあります。(寛政7年=1795年)
中央から左は庚申塔群です。この写真の右に写らなかった庚申塔、これが最古でしょうか。中央「奉納庚申開眼供養成就」、上部左右「元禄十一戊寅天 十月吉日」(元禄11年=1698年)。
像が彫られた庚申塔が3基あります。右の庚申塔の中央「奉供養庚申」、右「諸願成就所」、左「宝暦二壬申十一月吉日」(宝暦2年=1752年)。右面「奉待庚申供養願成就所 元文二丁己天二月吉日」(元文2年=1737年)、巳を己に彫る例は多いです。
そして、庚申塔・馬頭観音群の右に大師堂があります。
清戸の庚申塔・馬頭観音群横大師堂
それでは、元の神々廻・船尾街道に戻り、清戸から南西の坂を下ります。その坂の途中、左に薬王寺の入口です。
清戸の薬王寺
天台宗、薬王寺、白井市清戸6番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
印西大師23番。
白井大師25番。こちらから入ると、手水舎の所で下からの階段参道と合流し、そこから道路の反対側を向いて、左に本堂、大師堂、一段高く薬師堂と並んでいます。本堂の右に千葉県史跡の附指定「版木」説明板、その隣に古い手水鉢があります。
本堂
山号は青竜山。
「版木」説明板
古い手水鉢
「寛政七卯年」とあります。
23番大師堂
ここ薬王寺は、本家四国八十八ヶ所23番号薬王寺と同名です。
薬師堂
境内の石仏
一番左「奉造立如意輪觀音供養成就祈所」「宝永二乙酉年霜月十九日」、その隣の最も背の高いもの「奉造立如意輪觀音開眼供養成就所」「延宝七己未天 十月吉日」、その隣は「奉待十九夜塔」、一番右は「奉待十九夜」「天明七未十一月吉日」とあります。(宝永2年=1705年、延宝7年=1679年、天明7年=1787年)
階段参道
ここでカメラの電池切れとなり、本日はこれまでといたします。
本日は、東葛印旛大師の札所3ヶ所、元札所1ヶ所、印西大師の札所3ヶ所、平塚村大師は、えーと、最大21か所、他の大師堂2ヶ所を廻りました。
更新履歴
2023年04月29日18時30分、初版公開
2023年07月21日16時30分頃、「白井大師25番。」追記