(令和6年3月3日その1)
千葉寺十善講八十八ヶ所巡拝、本日は、千葉市稲毛区黒砂(くろすな)の浅間神社(観音堂)(25番)から始めます。
本日の出発点は、前回の最後の札所、小中台町の日永寺(24番)前からです。日永寺を出て左、写真の奥へと進みます。これは、先日来た時の道を戻る形になります。
そして、草野都市下水路に架かる小中台橋まで(戻って)来ました。ここから真っ直ぐ行くのが距離的には有利だと思いますが、JR稲毛駅前がごちゃごちゃして判りにくいので、少し遠回りですが、ここは右へ、草野都市下水路の左岸を下流方向に進みます。
その先、JR総武本線下を通り、次の京成千葉線の手前で、左折して、右に京成線を見ながら進みます。京成稲毛駅前は20m一方通行。一方通行に引っ掛かる場合は、ひとつ東側の道を使います。
そうして遂に、まるで歩道橋の様な立体交差まで来ました。この歩道橋は手前の階段を下りて、写真の右方向に進みますと、右手に黒砂浅間緑地、さらに右に浅間神社が現れます。
黒砂の浅間神社
浅間神社、千葉市稲毛区黒砂3丁目9番13号。(千葉県の宗教法人名簿より)
千葉寺十善講八十八ヶ所25番。(観音堂)黒砂浅間緑地から道路を挟んで、鳥居のある階段参道入口と、その左に坂道参道、鳥居入って右に馬頭観音群。階段上っての中間平坦部の左は、手前に子安堂、奥に25番大師堂、大師堂の右に25番標識塔。参道はまた上り階段で、その途中右に三山供養塔群、階段の先に拝殿、拝殿の周囲に石碑、境内社、常夜灯。庚申塔や石仏も幾つかあります。
鳥居
鳥居には「天保三年壬辰十一月吉日」とありますが、読めなければ鳥居入って左の記念碑を参照します。(天保3年=1832年) この記念碑に拠れば、願主は全員男性名、地元の人は基本苗字あり、江戸の人は全員苗字なし。
馬頭観音群
写真左から2番目の馬頭観音は、右「馬持中」、左「天保十亥十一月日」。
中間平坦部
子安堂
25番大師堂
25番標識塔
標識塔の正面は種字に「南無遍照金剛 法印〓〓」、右面「四国八十八ヶ所之内第廿五番土州津寺之摸」、左面「下総国千葉郡黒砂村 觀音堂」、台座右面「當村 世話人中」。
拝殿
神額は「淺間神社」。
石碑
拝殿右前の石碑。これに拠れば、ご祭神は木花開耶姫命、昭和54年の約400年前(1579年前後)に、富士吉田市の北口本宮富士浅間神社から分霊。
拝殿から右側
常夜灯
常夜灯の正面「御神燈」、背面「文政八酉年 十一月吉日」。(文政8年=1825年)
庚申塔
拝殿の右手に庚申塔がありました。その左右「享保七壬寅年 十月日」、台座「黒砂村中」。(享保7年=1722年)
三山供養塔群
この中最も古そうな供養塔、その正面「月山 湯殿山 羽黒山」で湯殿山を中央高く表記、右面「文政十三寅十一月吉日」、左面「湯殿山講中 黒砂村」。
拝殿から左側
金刀比羅宮
拝殿左前に金刀比羅宮。
石仏
金刀比羅宮左に石仏が2体。写真右の大きな石仏は、右「大念…並登戸村…」、左「禄九丙子天十月十五日造立之敬白」、左の石仏は「寛政八〓十月吉日」。(〓禄9丙子年=元禄9年=1696年、寛政8年=1796年)
稲荷神社
拝殿左横に稲荷神社。
権現石祠
金刀比羅宮と稲荷神社の間に石祠。上「小御岳 石尊」、中央「大權現」、下「大天狗 小天狗」、台座「當村 穴川 講中」。
次回は、稲毛の中大師・南蔵院(26番)&川島大師(番外)
次回は、稲毛の中大師と川島大師に参ります。来た道を、京成稲毛駅前まで戻ります。