(令和4年9月3日その5)
東葛印旛大師巡拝、富塚の中下大師堂(掛所)&藤ヶ谷の香取神社の次は、藤ヶ谷の持法院(8番&26番&46番)に参ります。
香取神社の東の参道から道路に出て左(北)に進み、坂を下ります。下りきったところ、道の左側の緑の中に持法院の観音堂や大師堂があり、その左に本堂が見えています。そのまま進んで左折します。
持法院
天台宗、持法院、柏市藤ケ谷178番地1。(千葉県の宗教法人名簿より)
東葛印旛大師8番&26番&46番。
下総三十三観音27番。参道右に観音堂への分岐があり、観音堂への参道は、まず左に8番大師堂、右に鯖大師の大師堂、階段を上って正面に観音堂、左に26番&46番大師堂、一方、最初の参道を進むと、途中左に旧沼南町設置の標柱、参道真直ぐに山門、その先真直ぐに本堂、山門入ってからの参道右に持法院の沿革の石碑となっています。
観音堂下
石柱門
山号は登慶山、寺号は如意輪寺。下総観音霊場であると明記しています。
鯖大師
この御詠歌は、本家四国八十八ヶ所の番外札所・別格二十霊場4番鯖大師本坊の御詠歌と同じです。
8番大師堂
えと、蜂が居るんです。蜜蜂級が結構集合していて、その近くにスズメバチ級が1匹ホバリングしています。危険なので、ここは回避します。
旧沼南町設置の標柱
これに拠れば、本尊は阿弥陀如来、観音堂には如意輪観音。
本堂側境内
山門
持法院の沿革の石碑
これに拠れば、千葉介常胤が運慶に如意輪観音像を彫らせた。常胤次男の相馬師胤が、居住する番場村にて、運慶弟子の登慶にかの像を祀らせた。厨子に藤の花を飾ったので藤萱(ふじかや)村と呼ばれた。などとあります。
本堂
本堂の左前に、如意輪観音像についての説明板があります。
如意輪観音像説明板
柏市指定文化財です。
www.city.kashiwa.lg.jp
境内の様子
本堂側境内の北側に墓地があり、その端を進むと、観音堂のあるエリアに到達します。
観音堂側境内
観音堂
下総三十三観音の対象です。
観音堂参道階段
26番&46番大師堂
さて、東葛印旛大師の札所についてですが、文政期から8番と46番が持法院に置かれ、8番は如意輪観音、或いは、観音堂と称され、46番は持法院と呼ばれました。一方、26番は、文政期から明治の神仏分離期までは、近隣の順慶坊にありましたが、明治後期までには持法院に移ったようです。
次回は、富塚の大下大師堂(掛所)
次回は、富塚の大下大師堂(掛所)に参ります。持法院の本堂から参道を東に進みます。