東葛印旛大師巡拝 鷲野谷の星神社(元32番)&香取神社(38番)

(令和4年8月23日その4)
東葛印旛大師巡拝、鷲野谷の医王寺(20番&88番)の次は、鷲野谷の星神社(元32番)、続けて、香取神社(38番)に参ります。
医王寺薬師堂の南側の道を左(東)に進み、すぐの三叉路を右折します。そこから約0.18km、三叉路が連続する擬似十字路、

医王寺薬師堂から星神社への道
医王寺薬師堂から星神社への道
ここを「右折(西行)」します。( 後ほど戻って左方向に進みますが。) すると、次の三叉路の右手に星神社が現れます。
鷲野谷星神社前
鷲野谷星神社前

鷲野谷の星神社

星神社、柏市鷲野谷2番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
東葛印旛大師文政期から大正3年までの32番。

鷲野谷星神社
鷲野谷星神社
入口の左に、32番標識塔と旧沼南町設置の標柱、入口から広場の先に鳥居と社殿があります。

旧沼南町設置の標柱

旧沼南町設置の標柱
旧沼南町設置の標柱
これに拠れば、ご祭神は妙見大明神、他に鷲神社と兵主神社を合祀とのことです。

32番標識塔

32番標識塔正面右面
32番標識塔正面右面
標識塔の正面「新四國第三十二番」(三の字が怪しいが)、右面「明治二十六年旧九月建立之」とあり、左面には施主の名が刻まれています。(明治26年=1893年)
東葛印旛大師の32番札所は、文政期から妙見社( 星神社 )にありましたが、大正3年に六実の高靇神社(32番)に転出しました。現在では、この標識塔だけが残されています。

社殿

鷲野谷星神社社殿
鷲野谷星神社社殿
鷲野谷星神社扁額
鷲野谷星神社扁額
扁額では、星神社と鷲大神が併記されています。合祀の鷲大神( 鷲神社 )とは、善竜寺(14番&71番)で触れた、鷲大明神社(元14番)の事でしょうか。
それでは、香取神社に参ります。星神社の前の道を左(東)に戻り、前述の擬似十字路は「直進」します。次に道が左カーブした直後、
星神社から香取神社への道
星神社から香取神社への道
この三叉路を右折します。次の三叉路は真直ぐに進むと、その先に右手に38番大師堂が現れます。大師堂の右が香取神社への参道になります。
香取神社西参道と38番大師堂
香取神社西参道と38番大師堂

鷲野谷の香取神社

香取神社、柏市鷲野谷76番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
東葛印旛大師38番。
こちらから来た場合、入口の左に38番大師堂、参道は左に曲がった後、拝殿と本殿の間に出ます。右の拝殿から参道が延びて鳥居の先から下り階段となり、その下の、東側に38番標識塔、西側に旧沼南町設置の標柱があります。

38番大師堂

38番大師堂
38番大師堂
38番御詠歌額
38番御詠歌額
38番大師像台座
38番大師像台座
台座には「三十八番」とあります。

西参道から境内

鷲野谷香取神社西参道から境内
鷲野谷香取神社西参道から境内
この写真撮影位置の左手に、次の石塔があります。
鷲野谷香取神社の石塔
鷲野谷香取神社の石塔
この石塔、正面の左右「安政四丁巳二月大吉日」とありますが、正面中央は「権現」の上が削られています。(安政4年=1857年) 神仏分離により仏教的な名称が削られたのでしょうか。

本殿周り

鷲野谷香取神社手水鉢
鷲野谷香取神社手水鉢
手水鉢には「天保九戌年八月」とあります。(天保9年=1838年)
鷲野谷香取神社狛犬
鷲野谷香取神社狛犬
狛犬の台座には「嘉永七寅年正月吉日 染谷吉兵衛」とあります。(嘉永7年=1854年)

鳥居と参道

鷲野谷香取神社鳥居
鷲野谷香取神社鳥居
鷲野谷香取神社階段参道上から
鷲野谷香取神社階段参道上から
鷲野谷香取神社階段参道下から
鷲野谷香取神社階段参道下から

旧沼南町設置の標柱

旧沼南町設置の標柱
旧沼南町設置の標柱
これに拠れば、本殿は天保9年(1839年)の再建。

38番標識塔

38番標識塔正面左面
38番標識塔正面左面
38番標識塔正面右面
38番標識塔正面右面
標識塔の正面「新四國三十八番」、右面「明治二十六年旧九月建立之」とあり、左面には施主の名が刻まれていますが、これらは星神社にあったものとほぼ同じです。

次回は、染井入新田の日枝神社(51番)&泉の廿三夜堂(31番&70番)

次回は、染井入新田の日枝神社(51番)、続けて、泉の廿三夜堂(31番&70番)に参ります。香取神社の階段参道下から左(東)に進みます。

更新履歴

2022年9月09日18時30分、初版公開
2022年9月09日19時10分頃、「鳥居のから下り階段」→「鳥居の先から下り階段」