(令和4年8月23日その3)
東葛印旛大師巡拝、鷲野谷の善竜寺(14番&71番)の次は、鷲野谷の医王寺(20番&88番)に参ります。
善竜寺の参道を下りてそのまま、左(東)の道を道なりに進みますと、道が左に曲がった先の三叉路の向こう側が医王寺になります。
医王寺
浄土宗、医王寺、柏市鷲野谷510番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
東葛印旛大師20番。
東葛印旛大師88番。(薬師堂)
下総四郡大師88番。
医王寺は、東西二つの区画から成ります。西側の区画では、入口の左に旧沼南町設置の標柱、その先の北向きの参道から山門、山門の先に本堂、本堂の右に20番大師堂、その右に東側の区画への階段があります。東側の区画は少し高くなっていて、道路(南)側入口の左に大師道の道標と88番標識塔、その先の北向きの参道の奥に薬師堂があります。88番大師堂は薬師堂が兼ねているようです。
旧沼南町設置の標柱
これに拠れば、寛正2年(1461年)の開創、薬師堂には春慶作の薬師如来を安置とのことです。
山門
西側境内
本堂
この幟からして、本尊は阿弥陀如来でしょう。山号は東光山。山号と寺号は、薬師如来を暗示するものです。
20番大師堂
薬師堂への階段
こちらから、東側の薬師堂に進みます。
薬師堂
薬師堂の右前の柱にあります。
東葛印旛大師の88番札所は、下総四郡大師88番を引継いだものです。東葛印旛大師の20番札所が医王寺に設置されて以降は、20番を医王寺、88番を薬師堂と呼んで区別したようです。この形式のお供えの仕方は、これまでも何度も見てきました。薬師堂本尊の薬師如来坐像は、柏市の指定文化財です。
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薬師堂入口
大師道道標
この道標の正面中央「大師道」、正面左「七十一番 善龍寺」、正面右「七十番 イヅミ」、右面「明治四十二年二月建之」とあります。(明治42年=1909年) 下総四郡大師の道標です。
88番標識塔
標識塔の正面「准四國八十八番讃州大窪寺」、右面「本尊藥師如来」、背面の一節に「昭和四十九年四月吉日」とあります。(昭和49年=1974年) 結構新しいのですね。
次回は、鷲野谷の星神社(元32番)&香取神社(38番)
次回は、鷲野谷の星神社(元32番)、続けて、香取神社(38番)に参ります。薬師堂入口・大師道道標前から左(東)に出て、すぐの三叉路を右折します。