吉橋組大師巡拝 東光寺(9番&23番)

(令和4年1月19日その4)
吉橋組大師巡拝、西光院(7番)&神明社(28番)の次は、東光寺(9番&23番)です。
神明神社から湯殿神社の鳥居近くの交差点に戻ったら、そのまま千葉県道57号線を東南方向に直進します。すぐに次の信号のある交差点(古和釜十字路)に至ります。

古和釜十字路
古和釜十字路
この写真ですと、撮影者の後方に戻ると湯殿神社、右折すると高根木戸駅方面、直進で西光寺(17番&46番)です。ここを左折し、道なりに進んで200m強、三叉路の左側にあるのが東光寺です。
三叉路の左に東光寺
三叉路の左に東光寺

東光寺

天台宗、東光寺、船橋市古和釜町365番地1。(千葉県の宗教法人名簿より)
下総四郡大師9番、吉橋組大師9番&23番。

東光寺入口
東光寺入口
東光寺本堂前
東光寺本堂前
山号は瑠璃光山。本尊は阿弥陀如来。

東光寺由来

本堂の右、23番大師堂の左前に、東光寺の由来を記した看板があります。

東光寺由来
東光寺由来
これには、
足利の源義康の嫡男、源義道が、18歳の時に父の勘気を蒙ったため、(この地に)下向した。平安末に、義則入道恵光が東光寺を開創した。
という旨の事が書かれています。(なお、源義康は保元2年(1157年)に数え31歳で没しています。)

23番大師堂

本堂右前方、道路の近くに、23番大師堂(薬師堂)があります。

23番大師堂
23番大師堂
ひとつの寺院にふたつの札所があるため、9番札所を東光寺と呼ぶ一方、23番は東光寺薬師堂または単に薬師堂と称されます。ただし、両者の呼称が逆になっている資料もあります。

9番大師堂

本堂の右後方、9番大師堂(東光寺)です。

9番大師堂
9番大師堂

薬師如来碑

本堂の右後方、9番大師堂の先に、建物の跡らしきものがあり、その中に薬師如来の碑が立っています。

薬師如来碑
薬師如来碑
おそらく薬師堂の跡なのではないでしょうか。

石造自休大徳坐像の祠

薬師如来碑の右手、境内の東端に、石造自休大徳坐像を納めた祠があります。

石造自休大徳坐像の祠など
石造自休大徳坐像の祠など
石造自休大徳坐像 説明板
石造自休大徳坐像 説明板

42番標識塔

石造自休大徳坐像の祠の手前に、42番標識塔と大師像があります。

42番標識塔正面右面
42番標識塔正面右面
42番標識塔正面左面
42番標識塔正面左面
標識塔正面には、中央「新四國四十二番」その両脇「文政十二己丑天二月日」とあります。(文政12年=1829年)
この標識塔と大師像は、昔、古和釜の八王子宮が42番札所だった時のものではないか、との説があります。

奉納大乗妙典日本廻国の碑

さて、次の札所へ向かおうとしたところ、三叉路の角のところで、見つけました。

奉納大乗妙典日本廻国碑
奉納大乗妙典日本廻国碑
この一角、複数の庚申塔、三山参拝記念碑の中に、「奉納大乗妙典日本廻国」と中央に記された碑(石塔)がありました。六十六部廻国供養塔ですね。

次回は西光寺(17番&46番)

次の札所は、西光寺(17番&46番)です。古和釜十字路に戻って左折するのが、わかりやすいです。(私は川に近い平坦路を進みましたが。)