2023年遍路第10日その2、高岡神社(元37番)前の五社大橋を渡ったところから。
遍路第10日(丘陵ステージ)
日付 : 2023年10月26日
四万十川に架かる五社大橋を南東(左岸)から北西(右岸)に渡り、そのまま道を進むと、高知県道322号松原窪川線に突き当る丁字路正面に高岡神社の中ノ宮の鳥居がある。
高岡神社
高岡神社、高知県高岡郡四万十町宮内1857。(高知県神社庁Webより)
四国八十八ヶ所元37番。
高岡神社は、5つの社(やしろ)の集合体であり、中央に中ノ宮、その右(北東)に今大神宮と東大宮、左(南西)に今宮と森ノ宮がある。それとは別に境内社もある。
まずは大橋側から、中ノ宮鳥居前を右に県道を進んで、今大神宮鳥居と東大宮鳥居の間にある四阿に自転車を停めた。11時23分。
それから御朱印の事情を確認し、先に確保した。朱色印字の右側は「元丗七番札所 藤井山五徳智院 福圓満寺ノ裔」とある。
そして、東大宮の向こうまで行って、それから反転。ここから順番に参拝していく。
東大宮
東大宮は県道の北西側に面している。神額は「高岡神社 東大宮」。賽銭箱に張り紙があった。これより、賽銭代わりに米を納める風習があること、そういった米が発酵する例もあることがわかる。
由来記説明板
今大神宮
今大神宮は、鳥居は県道沿いに、社殿は県道から北西に少し入ったところにある。神額は「高岡神社 今大神宮」。社殿の左前に常夜灯がある。常夜灯には「萬延元申九月吉日」とある。(万延元年=1860年)
兒安花神社
今大神宮と中ノ宮の間にある境内社。鳥居の神額は「兒安花神社」。
中ノ宮
神額は「高岡神社 中ノ宮」。鳥居と社殿の間、左の手水舎の手前に元三十七番札所福円満寺の跡碑、さらに手前に古い手水鉢がある。この碑の正面(参道側)は「元三十七番札所福円満寺の跡」、右面(社殿側)には「藤井山五徳智院」とある。福円満寺は仁井田五社( 現高岡神社 )の別当寺であったが衰微し、岩本寺(37番)に別当が移ってしまったらしい。古い手水鉢の社殿側には「安永八己亥年 九月吉日」とある。(安永8年=1779年)
今宮
神額は「高岡神社 今宮」。この花はアジサイみたいだが、10月に咲くのか。この常夜灯は、写真右側「慶應元乙年」(慶応元年=1865年)、左側はたぶん「奉寄進」かな。
森ノ宮
森ノ宮であるが、鳥居は県道に面しているが、そこから参道階段が長く延びていて、社殿はかなり高いところにある。神額は「高岡神社 森ノ宮」。この常夜灯は、写真右側「安政五戊午年」(安政5年=1858年)、左側「奉寄進」。
森ノ宮社殿の奥に道があり、そちらからは階段無しで平地に降りることができた。そこから県道に戻ると、先の兒安花神社の横に出た。
四阿に戻って出発。12時10分。滞在時間は約47分。県道を南西方向へ走り、森ノ宮鳥居前を通過する。
次回は、遍路第10日、岩本寺(37番)
次回は、岩本寺に参ります。