2023年遍路第1日その5、郷照寺(78番)を出たところから。
遍路第1日(平坦ステージ)
日付 : 2023年10月17日
天皇寺&白峰宮へ
郷照寺(78番)の次は、天皇寺(79番)と白峰宮(元79番)である。
江戸時代までは、崇徳天皇社が79番札所であり、その別当寺として摩尼珠院が納経を受けていた。明治天皇の御代になって、先ず崇徳天皇社は白峰宮に改められ、次に神仏分離により、摩尼珠院は廃寺、札所は末寺の高照院に移った。その後、高照院が摩尼珠院跡地に移転して寺号を天皇寺とした。
今回の遍路では、神仏分離よって札所では無くなった神社にも参拝するので、白峰宮にも参ることになる。但し、神社では納経はしない。
さて、郷照寺から道路に出て右折し、そこからは道なりで、JR予讃線と香川県道33号高松善通寺線の下を潜って、旧街道らしい道に出て右折、県道33号を交差点で交差して、公園を突っ切り、旧街道らしき道を東へ走って坂出の町を抜ける。途中、信号待ちの時に隣にあった喫茶店に入ってランチを頂く。
右手に山が迫って来た頃に、右の道に分岐して、山裾に沿って進み、予讃線を踏切で渡って、少し登っての二股三叉路、その右手に、白峰宮の社号標と、八十蘇場の清水の説明板がある。
八十蘇場の清水
説明板
この清水は、その昔、讃岐院崇徳院の御遺体を一時保存するのに用いられたという。
隣の社号標には、「崇徳天皇殯殿聖蹟 縣社白峰宮」とある。
池
清水を受ける池。その向こうには地蔵堂がある。
地蔵堂
道標
先程の二股三叉路の股の所に道標がある。道標の正面は、右を指す手の下に「第七十九番霊場」とある。
歴史的なへんろ道は、坂出から来てここを右で、この先で白峰宮の境内に入るのだが、自動車の場合は境内は抜けられない。自転車の場合は不明だが、上り坂は嫌なので、ここは左に行くことにした。
次に右折可能な十字路、この写真の右から来ているが、右折の先に天皇寺の白壁が見える。この十字路、写真の右の道標は、正面は梵字に「摩尼珠院」、左右面「寛政十二申年九月吉辰日」とある。(寛政12年=1800年)
この十字路を右折(南行)して、右手に天皇寺の駐車場入口となる。
天皇寺
真言宗御室派、高照院、坂出市西庄町1713-2。(香川県の宗教法人名簿より)
四国八十八ヶ所79番。
88shikokuhenro.jp
ja.wikipedia.org
撮影時刻は14時10分。駐車場の奥に納経所、そこから白峰宮の参道を横切って、本堂と大師堂でお勤め、戻って納経所へ。それから撮影開始で、先ずは歴史的な入口へ。
三ツ鳥居
神額には「崇徳天皇」。
参道
鳥居から参道を(西に)真っ直ぐ進むと白峰宮拝殿、途中で左(南)に折れると天皇寺本堂・大師堂、右(北)に曲がれば天皇寺納経所となる。
南側境内
本堂
中央の扁額( 写真の右側 )には「金剛界説法」とある。左は、読めませぬ。
大師堂
扁額には「弘法大師」。
それでは、白峰宮へ参る。
白峰宮
白峰宮、坂出市西庄町1712。(香川県の宗教法人名簿より)
四国八十八ヶ所元79番。
kagawakenjinjacho.or.jp
ja.wikipedia.org
石柱門
拝殿
神額には「白峰宮」。
本殿
本殿の右から境外に出ると、その先は八十蘇場の清水に通じている。
お堂
このお堂は、拝殿の右前方、天皇寺北側境内に隣接、と言うか、壁や仕切りを越えているようだ。拝殿には遍路の納札入れが無かったが、このお堂には納札入れが置いてあり、もしかすると遍路に関係するのかもしれない。
それでは、自転車に戻り、天皇寺駐車場を14時51分丁度に出る。滞在時間は約40分。緩い下り坂の白峰宮参道を東に進む。前方には五色台。
参道からの五色台
下の写真で、右上の大きな建物はニューサンピア坂出( 休館中 )、その左には展望台などが見える。この展望台の向こう側に、白峯寺(81番)や崇徳天皇陵( 白峯陵 )がある。
参道と鳥居
参道を下って行くと、新しい鳥居に至る。
次回は、遍路第1日、崇徳天皇史跡と讃岐国分寺(80番)
次回は、崇徳天皇関連史跡を見た後、讃岐国分寺に参ります。