(令和4年6月4日その2)
自転車で坂東三十三観音巡拝、初日往路の続きです。鎌倉宮に来ています。
鎌倉宮
神社神道系単立、鎌倉宮、鎌倉市二階堂154。(神奈川県の宗教法人名簿より)
官幣中社。
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鎌倉宮は、明治維新後に創建された新しい神社です。ご祭神は、建武中興に貢献した護良親王です。
ここからは徒歩で移動します。鎌倉宮の南側、トイレの横から出て、南西方向に水路沿いの道を進みます。次の十字路を左折して、鎌倉第二小学校を左に見ながら南下します。神奈川県道204号線に出たら左折、県道がわずかに左カーブするところ、左手に杉本寺です。
なお、杉本寺の手前、道路の反対側にフレンドリー鎌倉(鎌倉青少年会館)があります。そこのスペースを駐輪場として整備できないでしょうかと、思いました。
杉本寺
天台宗、杉本寺、鎌倉市二階堂903。(神奈川県の宗教法人名簿より)
坂東三十三観音1番。
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参道階段上り始めてすぐ右に坂東三十三観音第1番の標識塔、また左に説明板、少しすすんで拝観料の料金所?、そこから階段を上って山門、その先の階段は迂回路を進み、その先に観音堂、となっています。
坂東三十三観音第1番標識塔
説明板
なお、指定文化財は、以下の通りらしい。
- 国指定重要文化財
- 木造十一面観音立像(伝僧円仁作)
- 木造十一面観音立像(伝僧源信作)
- 神奈川県指定文化財
- 杉本寺観音堂 附 棟札
- 鎌倉市指定文化財
- 木造彩色 十一面観音立像
- 木造 地蔵菩薩立像
神奈川県や鎌倉市のWebサイトって、文化財情報調査が難しいです。
拝観料
有人の料金所があり、大人は300円です。
石段
まずは、山門まで。
観音堂にて
観音堂の内部は撮影禁止です。それ自体は一般的なのですが、なんとなく外観撮影もしませんでした。
それから、納経帳への記帳?になります。納経料は、坂東三十三所で一律の500円です。晴天の土曜日の10時過ぎ、観音堂内の朱印所には5名程の行列ができていて、時間がかかりました。
これが終わると、堂内の壇上に昇って諸仏を拝観いたします。堂内左手から周ります。但し、本尊は秘仏です。
杉本城
一通り終わったので、観音堂左手の小道を進んでみましたが、行き止まりでした。拝観料の手続き上、出入口が限られるのも仕方の無い事です。
さて、この杉本寺、石段が示すように小山の中腹にあります。この小山自体が杉本城で、平安末期・鎌倉初期には三浦・和田氏系の杉本氏の城でした。なお、私(筆者)は、坂東三十三観音の成立時、その三十三所の選定には、鎌倉政権初期の有力御家人の意向も絡んでいるはずだと思っています。ただ、具体的にどう絡んでいたかは不明ですし、深入りして妄想するのは止めましょう。
その後、南北朝期には、尊氏方の斯波家長が、この地で北畠顕家を迎撃して破れ、戦死しています。
次回は、岩殿寺(2番)
次回は、岩殿寺(2番)に参ります。ひとまず鎌倉宮に戻って自転車に復帰します。