自転車坂東三十三観音巡拝 鎌倉宮から杉本寺(1番)

(令和4年6月4日その2)
自転車で坂東三十三観音巡拝、初日往路の続きです。鎌倉宮に来ています。

鎌倉宮

神社神道系単立、鎌倉宮、鎌倉市二階堂154。(神奈川県の宗教法人名簿より)
官幣中社。
www.kamakuraguu.jp
ja.m.wikipedia.org

官幣中社鎌倉宮
官幣中社鎌倉宮
写真撮影は9時42分。
鎌倉宮は、明治維新後に創建された新しい神社です。ご祭神は、建武中興に貢献した護良親王です。
鎌倉宮拝殿前鳥居
鎌倉宮拝殿前鳥居
さて、申し訳無いのですが、自転車を鎌倉宮に置くので、お賽銭をいつもの倍、納める事といたしました。杉本寺には駐車場・駐輪場がありません。近隣には時間貸しの駐車場はありますが、駐輪場は見当たらないのです。
ここからは徒歩で移動します。鎌倉宮の南側、トイレの横から出て、南西方向に水路沿いの道を進みます。次の十字路を左折して、鎌倉第二小学校を左に見ながら南下します。神奈川県道204号線に出たら左折、県道がわずかに左カーブするところ、左手に杉本寺です。
なお、杉本寺の手前、道路の反対側にフレンドリー鎌倉(鎌倉青少年会館)があります。そこのスペースを駐輪場として整備できないでしょうかと、思いました。

杉本寺

天台宗、杉本寺、鎌倉市二階堂903。(神奈川県の宗教法人名簿より)
坂東三十三観音1番。
sugimotodera.com
ja.m.wikipedia.org

杉本寺入口
杉本寺入口
写真撮影は10時05分。
参道階段上り始めてすぐ右に坂東三十三観音第1番の標識塔、また左に説明板、少しすすんで拝観料の料金所?、そこから階段を上って山門、その先の階段は迂回路を進み、その先に観音堂、となっています。

坂東三十三観音第1番標識塔

杉本寺坂東1番標識塔
杉本寺坂東1番標識塔
本尊は十一面観世音菩薩。

説明板

杉本寺説明板
杉本寺説明板
山号は大蔵山(たいぞうざん)、寺号は「すぎもとでら」と訓読み、開山は行基、開基は光明皇后、つまり奈良時代の建立と伝わる。
なお、指定文化財は、以下の通りらしい。

  • 国指定重要文化財
    • 木造十一面観音立像(伝僧円仁作)
    • 木造十一面観音立像(伝僧源信作)
  • 神奈川県指定文化財
    • 杉本寺観音堂 附 棟札
  • 鎌倉市指定文化財
    • 木造彩色 十一面観音立像
    • 木造 地蔵菩薩立像

神奈川県や鎌倉市のWebサイトって、文化財情報調査が難しいです。

拝観料

有人の料金所があり、大人は300円です。

石段

まずは、山門まで。

杉本寺山門下石段
杉本寺山門下石段
山門から観音堂までの真直ぐの石段は、摩耗のためか立入禁止になっており、今は苔生しています。
杉本寺苔の石段
杉本寺苔の石段
迂回路を通って観音堂の左に上ります。

観音堂にて

観音堂の内部は撮影禁止です。それ自体は一般的なのですが、なんとなく外観撮影もしませんでした。

杉本寺観音堂脇
杉本寺観音堂脇
さて、初めての納経です。蝋燭を燭台に挿して点火して、線香3本に灯を移して炉に挿して、お賽銭、合掌、脇に寄って般若心経等読経、でいいのかな。やはり、小声、というか、呟きになってしまいます。
それから、納経帳への記帳?になります。納経料は、坂東三十三所で一律の500円です。晴天の土曜日の10時過ぎ、観音堂内の朱印所には5名程の行列ができていて、時間がかかりました。
これが終わると、堂内の壇上に昇って諸仏を拝観いたします。堂内左手から周ります。但し、本尊は秘仏です。

杉本城

一通り終わったので、観音堂左手の小道を進んでみましたが、行き止まりでした。拝観料の手続き上、出入口が限られるのも仕方の無い事です。
さて、この杉本寺、石段が示すように小山の中腹にあります。この小山自体が杉本城で、平安末期・鎌倉初期には三浦・和田氏系の杉本氏の城でした。なお、私(筆者)は、坂東三十三観音の成立時、その三十三所の選定には、鎌倉政権初期の有力御家人の意向も絡んでいるはずだと思っています。ただ、具体的にどう絡んでいたかは不明ですし、深入りして妄想するのは止めましょう。
その後、南北朝期には、尊氏方の斯波家長が、この地で北畠顕家を迎撃して破れ、戦死しています。

次回は、岩殿寺(2番)

次回は、岩殿寺(2番)に参ります。ひとまず鎌倉宮に戻って自転車に復帰します。