2023年遍路第6日&第7日 忘れられた番外札所佛崎&室戸岬への道

2023年遍路第6日その6&第7日その1、日和佐のホテル白い燈台に着いたところから。

遍路第6日(山岳ステージ)

日付 : 2023年10月22日

夕暮れのホテル白い燈台(再掲)
夕暮れのホテル白い燈台(再掲)
今晩の宿、「ホテル白い燈台」に到着して本日は終了。

本日(第6日)の走行記録


トータル75.24km、移動平均時速15.1km/h、総活動時間9時間55分10秒、これらには境内など歩行部分、さらに太龍寺ロープウェイ往復乗車分を含む。

ホテル白い燈台

www.shiroitodai.jp
徳島県道25号日和佐小野線の海側に面して入口があるが、これが5階。5階入口入って右がホテルフロントで左に自転車ラックがあり、そこに駐輪。食堂も5階、客室は6-7階、露天風呂付きの大浴場は4階、浴場への通路にランドリーあり。
4時間前に予約して、ペットも泊まれる和室に夕朝食付きで11440円(税込)。ペットいないけど。夕食は松花堂弁当形式、汁付き。露天風呂に入ったらすっかり日が暮れていて、4階ということもあってちょっと怖い。
明日の宿として、金剛頂寺(26番)の宿坊に予約を入れようとするも、体調不良で休むとのこと。宿坊が塞がると、その近辺の宿も埋まっちゃうな、どうしようか。
とりあえず翌日の準備をしてすぐ寝る。
真夜中に目が覚める。ちょうど良い機会なので、外に出ようとすると、5階に猫さん。

日和佐ホテル白い燈台の保護猫
日和佐ホテル白い燈台の保護猫
このホテルには数匹の保護猫がいらっしゃるのだ。
… この後、外に出たはずだが、部屋に戻ってちょっと寝て、でまた起きて外に出たらしい。そうだっけ?…
外に出ると星が出ている。今まで天体写真は撮った事は無いが、今回試しにトライしてみる。駐車場の車止めか何かにカメラを斜めに置いて、セルフタイマーで10秒露出、後は機械任せ。
日和佐ホテル白い燈台からの星空
日和佐ホテル白い燈台からの星空
少しブレてます。オリジナル(高解像度・約4MB)はこちら
また部屋に戻って寝て起きると、夜明けが近い。
日和佐ホテル白い燈台から日の出前その1
日和佐ホテル白い燈台から日の出前その1
日和佐ホテル白い燈台から日の出前その2
日和佐ホテル白い燈台から日の出前その2
朝食を頂いて、準備して出発。
日和佐ホテル白い燈台から日の出前その1
日和佐ホテル白い燈台
日和佐ホテル白い燈台からの砂浜
日和佐ホテル白い燈台からの砂浜
撮影時刻は07時28分。この砂浜( 大浜海岸 )にはウミガメが産卵に来るらしく、ウミガメが日和佐のシンボルになっている。

遍路第7日(平坦ステージ)

日付 : 2023年10月23日
本日は、まあ平坦ステージでしょうね。序盤に少しアップダウンがあり、後半の最御崎寺(24番)と金剛頂寺ではそれぞれ標高差100m以上の急な登り坂がありますが、それ以外はド平坦です。
昨夕のルートを逆に、県道25号から桜町通りを経て薬王寺(23番)山門前の交差点へ出る。ここからは、国道55号日和佐トンネルを回避のため、交差点を右折(北行)後、次の信号交差点で左折して、県道36号日和佐上那賀線を西へ、日和佐川右岸を上流へ走る。途中で県道から山河内谷川沿いの道に直進して南へ進むと、すぐの小集落の中、右に何かある。

山河内の旧へんろ道しるべ

少し通り過ぎてから振り返ると、

山河内の旧へんろ道しるべ
山河内の旧へんろ道しるべ
白い標柱に「文化財旧へんろ道しるべ」と「美波町山河内字本村」、その脇に長方体の石柱と丸い石塔がある。後ろの大きな石塔は別物だ。
山河内の旧へんろ道しるべ石柱
山河内の旧へんろ道しるべ石柱
石柱には右を指す手の下に「四國二十三番薬王寺〓 玉厨子山泰仙寺是…」とある。
山河内の旧へんろ道しるべ丸い石塔
山河内の旧へんろ道しるべ丸い石塔
丸い石塔には右を指す左手が彫られている。
この道は、昔の土佐街道らしい。これを南に進むと、日和佐トンネルを抜けてきた国道55号に合流する。西に進んで寒葉峠を越えると、今度は橘川から牟岐川沿いに下って、牟岐の街に出る。牟岐駅前の交差点には08時32分到着。
国道の八坂トンネルは回避、次の2連続トンネルは通るが、JR鯖瀬駅前後のトンネルはまた回避、そして県道196号浅川港線の旧道に入って港の側を通り、小さな峠の途中にあるトイレ付き休憩所に寄る。
まだ09時過ぎであるが、ここで早くも本日の宿の手配に入る。ところが、ある宿に電話すると、今日は休むつもりだ、とおっしゃる。他に宿が無かったら受け入れるが、それでも歩きの方を優先したいとの事。で、次に電話したのが加領郷の民泊さん。こちらは空いていたので申し込む。夕食は無いので買ってきて、夕陽が綺麗だよ、などなど。
さて、走行再開、南に進んで海部川橋を渡ってから、国道に復帰。道の駅宍喰温泉に寄ってから、いったん県道309号金目宍喰浦線を経由して、国道水床トンネルを歩道で通過。トンネルを出てすぐが県境である。
国道55号徳島・高知県境
国道55号徳島・高知県境
この写真のガソリンスタンドの右に入って甲浦の港を回る。つまり国道甲浦大橋を回避して、その後に国道に戻る。
しばらく走って、野根大橋を渡ると、いよいよである。右には山塊、左に海原という構図が延々と室戸岬まで続く。
国道55号東洋町の海岸
国道55号東洋町の海岸
そんな中、東洋町と室戸市の境界を越えてすぐの海側にあるのが、忘れられた番外札所、佛崎(仏崎)である。

佛崎

(嘗ての)四国八十八ヶ所番外霊場。
佛崎は、江戸時代前期の僧侶 澄禅[澄禅 - Wikipedia]が、承応2年(1653年)に四国遍路をして記した「四国辺路日記」に書かれている。澄禅の行動からして、かなり重要な番外札所であったようだが、これ以外には記録の無い場所でもある。
この場所の特定は柴谷宗叔氏[柴谷宗叔 - Wikipedia]のフィールドワークによる。

佛崎北側遠景
佛崎北側遠景
佛崎北側近景
佛崎北側近景
室戸阿南海岸国定公園水尻海岸の標識
室戸阿南海岸国定公園水尻海岸の標識
右の標識には「室戸阿南海岸国定公園 水尻海岸」とあるが、木の陰で見えにくい。
佛崎南側近景
佛崎南側近景
ちょっと戻ると、石仏が見えた。
佛崎の石仏
佛崎の石仏
しかし今でも、ほぼ忘れられた番外霊場である。
佛崎南側遠景
佛崎南側遠景
これで見納め、国道を南へ走りだす。

次回は、遍路第7日、佛海庵&みくろ洞&室戸岬

次回は、佛海庵を経由して、みくろ洞、室戸岬に参ります。