2023年遍路第2日&第3日 志度寺(86番)

2023年遍路第2日その6&第3日その1、八栗寺(85番)を出たところから。

遍路第2日(山岳ステージ)

日付 : 2023年10月18日
八栗寺から香川県道145号八栗原線をダウンヒル。写真撮影は無し。勾配がきつく、ブレーキ強めで降りる。麓まで降りたら海側へ進路変更。牟礼港寄りのへんろ道を行く。すると、左手になんかある。

日本最古の電車20形23号

日本最古の電車20形23号
日本最古の電車20形23号
この屋根に見える「日本最古の電車」という称号、どういう意味だろう。( 1925年製で、2020年の引退時点よりもかなり前の時点で、現役最古だったらしい。)
高松琴平電気鉄道20形電車23号
高松琴平電気鉄道20形電車23号
そのまま南へ進んで、いったんは国道11号に出るも、すぐに旧街道らしき道に移る。最後に細い路地から海側の道に移って、今晩の宿「富士屋」に到着。

本日(第2日)の走行記録


トータル73.63km、移動平均時速14.0km/h、総活動時間10時間32分38秒、これらには境内など歩行部分を含む。
五色台や屋島は、ひとつの試金石だったが無事クリアした。後は、焼山寺(12番)、鶴林寺(20番)、神峯寺(27番)&神峯神社(元27番)をクリアすれば、結願まで行けるだろう。

富士屋

fujiyaryokan.info
今晩の宿は、志度寺から程近い「富士屋」さん、料理屋も兼ねた旅館。部屋は和室( 個室 )、トイレは共同、風呂はここも住宅用にしてはかなり大きな風呂を順番に入る方式、洗濯機と乾燥機は風呂の脱衣所にある。夕食は各自の客室で、朝食は1階の料理屋部分で頂く。料理屋を兼ねているだけあって、うまい。
寝る前に次の宿を予約。明日は大窪寺(88番)の後は吉野川沿いの札所密集地域に入る。自転車なので、密集地域でひとつふたつ打ち漏らしてても、翌朝リカバーできる。そして選んだのは十楽寺(7番)宿坊「光明会館」。
この日はあっさりと眠ってしまった。

遍路第3日(山岳ステージ)

日付 : 2023年10月19日
今日は県境、讃岐山脈を越える。けれども昨日よりは優しいステージ、そんなに厳しくはない。
朝食は6時半から( だったと思う )、その後また準備があって、いよいよ出発。

富士屋
富士屋
撮影時刻は07時17分。すぐに志度寺には向かわず、より近い所にある地蔵寺から参る。富士屋の前を西へちょっとだけ戻る。
志度地蔵寺裏
志度地蔵寺裏

地蔵寺

真言宗善通寺派、地蔵寺、さぬき市志度545。(香川県の宗教法人名簿より)
四国八十八ヶ所86番奥院。
ja.wikipedia.org

志度地蔵寺裏口
志度地蔵寺裏口
裏口左の石塔には「四國第八十六番奥院」とある。
今いる道よりひとつ南の、旧街道へ移動する。
志度地蔵寺前
志度地蔵寺前
志度地蔵寺入口
志度地蔵寺入口
入口の山門を入って参道真っ直ぐに本堂、本堂の右前がたぶん魚霊堂、その右前に説明板、入口入って左に庚申宮がある。

説明板

志度地蔵寺説明板
志度地蔵寺説明板

本堂

志度地蔵寺本堂
志度地蔵寺本堂
志度地蔵寺本堂扁額
志度地蔵寺本堂扁額
扁額は「文殊殿」。本尊の文殊菩薩に加えて、日本廻国六十六体尊を祀る。日本廻国六十六体尊は六十六部と深い関係がある。

魚霊堂

志度地蔵寺魚霊堂
志度地蔵寺魚霊堂

庚申宮

志度地蔵寺庚申宮
志度地蔵寺庚申宮
青面金剛、毘沙門天、九頭竜権現を祀る。
旧街道に戻り、東へ進むと、そのまま志度寺の正面入口に至る。
志度寺正面入口
志度寺正面入口
ここから志度寺山門までの間に、志度寺の塔頭寺院がふたつ、参道の両脇に並立する。右(南)側が常楽寺、左(北)側が円通寺である。

常楽寺

真言宗善通寺派、常楽寺、さぬき市志度1105。(香川県の宗教法人名簿より)

志度常楽寺
志度常楽寺
志度常楽寺説明板
志度常楽寺説明板
微雲窟(びうんくつ)自性院(じしょういん)常楽寺(じょうらくじ)、本尊は不動明王、平賀源内の墓があるという。

円通寺

真言宗善通寺派、圓通寺、さぬき市志度1107。(香川県の宗教法人名簿より)

志度円通寺
志度円通寺
志度円通寺説明板
志度円通寺説明板
福聚山(ふくじゅざん)世尊院(せそんいん)円通寺(えんつうじ)、本尊は聖観世音菩薩。
そして志度寺の山門に至る。

志度寺

真言宗善通寺派、志度寺、さぬき市志度1102。(香川県の宗教法人名簿より)
四国八十八ヶ所86番。
88shikokuhenro.jp
ja.wikipedia.org
山門前から右に曲がって駐車場へ入って駐輪。時刻は07時31分。それから山門前に戻る。

説明板

山門の左に説明板がある。

志度寺説明板
志度寺説明板
山号は補陀洛山、本尊は十一面観世音菩薩、国、香川県、さぬき市指定の文化財が多数。
www.city.sanuki.kagawa.jp
山門入って左に五重塔、山門から参道を真っ直ぐ進んで左に折れてまた真っ直ぐ進むと本堂、本堂の右に大師堂、大師堂の右前に閻魔堂、五重塔と閻魔堂は離れて向かい合う関係である、と説明板の図から読める。なお、実際の納経所は、この図の庫裡の位置にあった。

山門

国指定の重要文化財、中の木造金剛力士立像は県指定の有形文化財。

志度寺山門
志度寺山門
志度寺山門扁額
志度寺山門扁額
扁額は「補陀落山」。
山門を入って本堂、大師堂、納経所と廻る。
志度寺納経印(後日撮影)
志度寺納経印(後日撮影)
そして撮影再開。

本堂

国指定の重要文化財、中の本尊仏も同じく重要文化財。

志度寺本堂
志度寺本堂
志度寺本堂彫刻
志度寺本堂彫刻

大師堂

志度寺大師堂
志度寺大師堂
志度寺大師堂奉納額
志度寺大師堂奉納額

閻魔堂

県指定の有形文化財。

志度寺閻魔堂
志度寺閻魔堂

五重塔

中の木造如来坐像は県指定の有形文化財。

志度寺五重塔
志度寺五重塔
あちこち植物が繁茂しているので、境内からは建物全体を写す写真が撮りにくいし、初見だと少し道に迷う。

讃岐遍路道志度寺境内

昨年(令和4年)11月10日付で、志度寺境内が、国指定史跡讃岐遍路道に追加指定された。それを受けて設置された説明板が、山門から納経所への途中にあった。

讃岐遍路道志度寺境内説明板
讃岐遍路道志度寺境内説明板
ここから駐車場へ抜けて、南へ出発する。08時03分出発。滞在時間は約32分。

次回は、遍路第3日、長尾寺(87番)

次回は、長尾寺に参ります。

更新履歴

2023年11月19日18時30分、初版公開
2023年12月01日11時25分頃、富士屋さんのWeb pageへのリンクを追加。