江戸川八十八ヶ所巡拝 茂田井の阿弥陀堂&元光明院(85番)

(令和4年5月19日その6)
江戸川八十八ヶ所巡拝、幸房の興禅寺(68番)&市助の稲荷神社&岩野木の富足神社の次は、茂田井の阿弥陀堂、続けて、元光明院(85番)に参ります。
富足神社横の大場川左岸の道を北上すると、それまで直線状であった大場川が蛇行するようになります。最初に左に曲がり、次いで右に曲がるところで、

三郷市駅前大橋
三郷市駅前大橋
駅前大橋が見えてきます。この橋を渡り、右岸の駅前大橋交差点も直進すると、右手に墓地が現れます。
茂田井阿弥陀堂墓地県道側
茂田井阿弥陀堂墓地県道側
この墓地は、茂田井の阿弥陀堂の墓地です。右折して回り込みます。

阿弥陀堂

江戸川八十八ヶ所2番?
埼玉県の宗教法人名簿には記載がありません。

茂田井阿弥陀堂墓地旧道側
茂田井阿弥陀堂墓地旧道側
墓地の南西角にあるミラーには「三郷市茂田井719」とあります。
茂田井阿弥陀堂早稲田太子講のお堂
茂田井阿弥陀堂早稲田太子講のお堂
墓地の西側に「早稲田太子講」のお堂があります。早稲田というのは、このあたりに明治期に成立した村の名前です。お堂の中は未見です。
茂田井阿弥陀堂
茂田井阿弥陀堂
墓地の北西側に阿弥陀堂があり、そのそばに大師堂があります。

大師堂

茂田井阿弥陀堂の大師堂
茂田井阿弥陀堂の大師堂
茂田井阿弥陀堂の大師堂御詠歌額
茂田井阿弥陀堂の大師堂御詠歌額
ここの御詠歌額には「新四国江戸川二番」とあり、御詠歌も本家四国八十八ヶ所2番極楽寺のものです。素直に解釈すると、江戸川八十八ヶ所2番という事になりますが、通常知られている江戸川八十八ヶ所の札所配置とは異なります。また、この御詠歌は現代仮名遣いで書かれていることも、何かヒントになるかもしれません。
それでは、茂田井の、住居表示上は三郷2丁目の、元光明院に参ります。駅前大橋を渡り戻り、そのまま道なりに進みますと、三郷一丁目交差点の手前左手に、元光明院があります。
元光明院前
元光明院前

元光明院

江戸川八十八ヶ所85番。
埼玉県の宗教法人名簿には記載がありません。

元光明院
元光明院
入口から右に元光明院があり、入口入って左に石塔・石仏、そして大師堂があります。

大師堂

元光明院大師堂
元光明院大師堂

弘法大師廿一ヶ所標識塔

石塔・石仏のうち、一番左(入口側)の石塔と、右(大師堂側)から2番目の石塔は、弘法大師廿一ヶ所の標識塔です。

左側弘法大師廿一ヶ所標識塔正面
左側弘法大師廿一ヶ所標識塔正面
左側弘法大師廿一ヶ所標識塔正面右面
左側弘法大師廿一ヶ所標識塔正面右面
左側の標識塔の正面右「〓法大師廿一ヶ所内第一番」、右面「文政九丙戌年十月吉日」とあります。(文政9年=1826年)
右側弘法大師廿一ヶ所標識塔正面右面
右側弘法大師廿一ヶ所標識塔正面右面
右側弘法大師廿一ヶ所標識塔正面左面
右側弘法大師廿一ヶ所標識塔正面左面
右側の標識塔の正面「弘法大師廿一ヶ…内〓一番光明〓」、左面「文政二己〓年三月二十一日」とあります。(文政2年己卯=1819年)

次回は、丹後の光福院(86番)

次回は、丹後の、住居表示上は早稲田8丁目の、光福院(86番)に参ります。元光明院の前の道を左折(北行)し、JR武蔵野線三郷駅横を通り抜けます。