(令和6年8月27日その9)
佐倉組十善護国講(内郷組)の札所捜索を兼ねた、佐倉市の旧内郷村地域探訪、飯野高座木の大師堂などの次は、岩名(いわな)の玉泉寺と、その境外堂である毘沙門堂に参ります。毘沙門堂は、その前を守る仁王尊の方が有名かもしれません。
既に玉泉寺すぐ前の三叉路に来ています。そのまま右に入って、玉泉寺門前です。
岩名の玉泉寺
真言宗豊山派、玉泉寺、佐倉市岩名642番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
大師堂あり。
入口
右の門柱に「玉泉寺」。
佐倉市消防団第1分団6部旧倉庫
境内入って左に、佐倉市消防団第1分団6部の倉庫があります。新築の倉庫は、萩山新田への道中にて見ました。
本堂
門から入って正面が本堂です。扁額は「二峯山」。
岩名区民館
本堂の左に、岩名区民館です。
境内右手
本堂の右に、参道が延びています。そちらに向かうと、朱塗りのお堂と、屋根付きの石仏群があります。
大師堂
御詠歌額は、「玉泉寺」、オリジナル御詠歌?堂内左の四角い額も、詳細不明。
石仏群
十九夜塔と子安塔が合わせて6基です。この中の右から2番目、中央上部に種字、右「奉造立十九夜講為二世安樂也」、左「寶〓十三癸未天 十一月吉日 結主女子等 三十七人」。(宝〓13癸未年=宝暦13年=1763年)
さて、石仏群の右へ進んで、一旦道路に出て左へ進みます。すぐに道が上り坂になり、その右に階段参道です。
岩名玉泉寺毘沙門堂
右の短い階段の先は、踊り場そして長い階段があります。階段左前に、佐倉市指定文化財木造金剛力士立像の標柱があります。
この階段は使わず、隣の坂道を上りました。そして坂上で右に入ります。
境内左手常夜灯
こちらから入ってすぐの一対の常夜灯、背面「慶應二年丙寅…」。(慶応2年=1866年)
宝篋印塔
仁王門の左に宝篋印塔。
参道階段上
参道階段まで移動しました。
手水鉢
手水鉢の正面上部は横書きで「奉納御寳前」、左に縦書きで「寳暦五乙亥五月吉日」。
参道階段の先に仁王門、そして毘沙門堂です。
仁王門
仁王門内左に説明板です。これに拠れば、玉泉寺の院号は寂号院、開山は文安年間(1444年-1449年)。
毘沙門堂
最後に、以前にも触れましたが、本記事執筆時点で、ここ岩名の玉泉寺(大師堂あり)と、旧内郷村飯野の東徳寺(16番大師堂あり)、旧内郷村土浮の正福寺(17番&27番大師堂あり)、それと、鏑木町の大聖院(六崎組十善講17番&同61番)、神門の玉蔵院(同2番)、六崎の普門院(同76番)、大篠塚の西福寺(同77番)の7ヶ寺の代表役員が同一氏名となっています。
帰宅
今日はここまでとしました。本日は、旧内郷村の西側・北西側、即ち、飯野、飯野町、土浮、萩山新田、岩名と廻って、寺院4ヶ所、神社3ヶ所などに参り、大師堂は4ヶ所( 16番、17番&27番、11番、番号不明 )に参りました。