(令和5年5月2日その1)
印西大師・印西地区の大師堂巡拝、本日は、笠神地区の大師堂を最大の目標にします。その上で、地形等を勘案した結果、まず最初に竜腹寺地区の竜腹寺(21番&39番)に参ります。
北総線印西牧の原駅付近にて、北総線と国道464号のひとつ北を東西に走る道を、駅から東に進みます。千葉県道64号に突き当たったら、右折して直ぐ左折で、古道を行くと、その先で千葉県道65号に合流します。この合流三叉路に、石塔があります。この写真の左から来ています。(実は竜腹寺2号古墳も写っています。)
竜腹寺西三叉路の石塔群
右(北)の一番大きな石塔は、南面の中央「奉待二十三〓」、その左右「享和三癸亥 十一月吉日」、東面「東 里うふくぢ さ〓ら」、北面「北 たきむら (読めん)」で、二十三夜塔兼道標です。(享和3年=1803年)
真ん中の石塔は、正面(東面)の中央「奉待庚申」、その左右「安永三午天 十一月吉」、右面「右ハ〓を〓し」、左面はわからん、庚申塔兼道標ですか。(安永3年=1774年)
左(南)の石塔は、正面の中央「奉供養〓」、その左右「延享〓〓 十(一)月吉日」まで。(延享年間=1744年から1748年)
この三叉路から県道を東に約0.2km進むと、左手に竜腹寺1号古墳が現れます。
竜腹寺1号古墳
この古墳の県道側に、石塔石仏があります。さらに東に約0.2km強で十字路があります。竜腹寺参拝の後で、ここを北(写真左)に行きますが、先ずは直進です。さらに約0.35km、県道が右にカーブするところ、左手(真っ直ぐ)に竜腹寺の地蔵堂が見えます。も少し県道に沿って進むと、この写真左端の木陰に竜腹寺地蔵堂の山門、右端に竜腹寺の南側境内への入口があります。
印西市の竜腹寺
天台宗、龍腹寺、印西市竜腹寺626番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
印西大師21番&39番。
南側境内入口
南側境内には入れません。戻って地蔵堂の山門に参ります。こちらからは、参道すぐに山門、山門の右前に39番大師堂、山門から参道真っ直ぐに地蔵堂、地蔵堂の右前に21番大師堂、左前に大日塚という名の大師堂、地蔵堂の右手に鐘楼、鐘楼の左奥に日枝神社となっています。
山門
山門の左前に「奉修補 仁王尊像二軀」と題する説明板があります。
仁王尊像説明板
これに拠れば、大同2年(807年)に一夜で建立したので「無乳」仁王尊という。永正5年(1508年)千葉北条の戦で灰塵化、天文19年(1550年)千葉氏により再興、文政元年(1818年)再焼、領主稲葉公再建、又火災で諸堂と共に焼失、その後の嘉永6年(1853年)に村人の発願で仁王尊像完成、昭和52年(1977年)補修完了などとあります。
39番大師堂
御詠歌額には「龍腹寺」とあります。
地蔵堂境内
地蔵堂
遍額には「延命地蔵尊」とあります。
21番大師堂
御詠歌額には「地蔵堂」とあります。
大日塚大師堂
御詠歌額には「大日塚」とあり、御詠歌は高野山奥之院に対するものです。
玄林山龍腹寺再建記念碑
これに拠って文を書くのは、次回に回します。
次回は、竜腹寺の続きから
次回は、竜腹寺の再建記念碑の内容から続けて、日枝神社にも参拝した後、中根地区に進みます。