東葛印旛大師巡拝 泉の伊津美鳥見神社(28番)、序に切返シ古墳(大師道道標あり)

(令和4年8月23日その8)
東葛印旛大師巡拝、泉の不動堂(元31番)&竜泉院(33番)の次は、泉の伊津美鳥見神社(28番)に参り、その後、切返シ古墳まで進みます。
竜泉院の山門を東に出て、突き当りの三叉路、

竜泉院への入口
竜泉院への入口
ここを左折します。狭い割には交通量がそこそこある道を通り、次の三叉路、
竜泉院から伊津美鳥見神社への道
竜泉院から伊津美鳥見神社への道
ここは右折です。すると、左手に泉ふるさとセンターがあり、その隣の緑が伊津美鳥見神社です。
伊津美鳥見神社前
伊津美鳥見神社前

伊津美鳥見神社

鳥見神社、柏市泉1358番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
東葛印旛大師28番。

伊津美鳥見神社参道
伊津美鳥見神社参道
参道から鳥居を潜ってその先に拝殿、拝殿の右手に28番大師堂があります。

手水鉢

伊津美鳥見神社手水鉢
伊津美鳥見神社手水鉢
手水鉢には「文化七庚午正月吉日」とあります。(文化7年=1810年)

拝殿

伊津美鳥見神社拝殿
伊津美鳥見神社拝殿

28番大師堂

28番大師堂
28番大師堂
28番御詠歌額
28番御詠歌額
これで、泉地区の東葛印旛大師札所は全て廻りました。今日は、あとひとつぐらいにと思い、それで、何処にするか思案したところ、藤ヶ谷新田の熊野神社(47番)が、他の札所から程々に離れていて、いつ参れば良いのか迷うところなので、今日打つことにしました。で、その前に、泉地区で大師廻り関連のものがひとつ残っているので、そちらに行ってみます。
伊津美鳥見神社から左(東)に進み、千葉県道282号にぶつかったら、
千葉県道282号伊津美鳥見神社東
千葉県道282号伊津美鳥見神社東
横断して左45度の方に進みます。( この県道も交通量が油断なく、また、東側がカーブしているので、実は危険。) その先、三叉路の真ん中に盛り土があります。

切返シ古墳

切返シ古墳南面
切返シ古墳南面
実は、訪問時点では古墳という認識は皆無でした。この盛り土の南側に石塔が2本あり、うち1本が大師道道標なのです。

切返シ古墳の大師道道標

切返シ古墳南側石塔正面
切返シ古墳南側石塔正面
切返シ古墳大師道道標正面右面
切返シ古墳大師道道標正面右面
南側の石塔のうち、東側が大師道道標で、その正面中央「大師道」、正面の右「八十三番 柳戸」、正面の左「八十八番 鷲ノ谷」、右面「明治四十二年〓月建之」とあります。(明治42年=1909年) 東葛印旛大師だけの札所が無視されているので、下総四郡大師の道標だとわかります。
切返シ古墳百所供養塔正面右面
切返シ古墳百所供養塔正面右面
切返シ古墳百所供養塔左面
切返シ古墳百所供養塔左面
なお、もう1本は、百観音の供養塔で、これは一般的な道標を兼ねています。その正面上部と中央「西國秩父坂東百所巡拝供養塔」、正面下部左右「文化三寅歳 八月吉日」、左面「南まつと江戸道 西なかれやま道」、右面「東き〓ろし 北やなと」(東きおろし、でしょうか。北やなと、の下は筆者には読めません。)

切返シ古墳上部

この盛り土の上は、こうなっています。

切返シ古墳上部
切返シ古墳上部

切返シ古墳北面

切返シ古墳北面
切返シ古墳北面

次回は、藤ヶ谷新田の熊野神社(47番)

次回は、藤ヶ谷新田の熊野神社(47番)に参って終わりとします。今来た道を戻ります。

更新履歴

2022年9月13日18時30分、初版公開
2022年9月13日19時45分頃、「竜泉院の山門を西に出て」→「竜泉院の山門を東に出て」