東葛印旛大師巡拝 五條谷の稲荷神社(元57番)&不動堂(36番&57番)

(令和4年8月6日その7)
東葛印旛大師巡拝、大島田の安房栖神社(元49番)&泉蔵寺(49番&74番)の次は、五條谷の稲荷神社(元57番)と不動堂(36番&57番)に参ります。
泉蔵寺の入口を出て左(北)に進みます。程なく千葉県道8号線に合流、そのまま北に進みます。このまま県道8号線でも良いのですが、道が細くて交通量が多いので、旧道っぽい道を選びました。県道に合流後の約0.35km、左に柏市沼南庁舎( 旧の沼南町役場 )があるところで、斜め左の道に入ります。千葉県道282号線との突き当りを左折後、本当にすぐの十字路を右折、しばらく道なりに進んで、県道8号線に再度合流します。合流後の県道がほんの少し左にカーブするところ、

五條谷稲荷神社前
五條谷稲荷神社前
その左側に、小さな稲荷神社があります。

五條谷の稲荷神社

稲荷神社、柏市五條谷63番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
東葛印旛大師文政期の57番。

五條谷稲荷神社
五條谷稲荷神社
鳥居・参道・社殿という小さな神社です。鳥居の右前に旧沼南町設置の標柱、標柱の右に庚申塔、社殿の右に不動堂の大師堂、その奥に五條谷区集会所があります。
東葛印旛大師の57番札所は、文政期から明治の神仏分離期までは、この稲荷神社にありましたが、その後、隣の不動堂に移りました。

旧沼南町設置の標柱

五條谷の旧沼南町設置標柱
五條谷の旧沼南町設置標柱
これに拠れば、不動堂は青年館に改築され、不動明王は館内にあるとのこと。青年館とは、五條谷区集会所の事でしょう。

不動堂 (五條谷区集会所)

東葛印旛大師36番&57番。
集会所単独の写真は撮っていません。

大師堂

五條谷不動堂大師堂
五條谷不動堂大師堂
36番御詠歌額
36番御詠歌額
57番御詠歌額
57番御詠歌額
57番大師像台座
57番大師像台座
57番大師像の台座には、「第五十七番豫州八幡宮〓」、「明治十一寅年三月」とあります。(明治11年=1878年) 本家四国八十八ヶ所では、明治の神仏分離期までは、伊豫の石清水八幡宮が57番札所でした。ですので、東葛印旛大師の当初の57番札所が、神社であっても問題はないのです。
五條谷不動堂大師堂再建棟札
五條谷不動堂大師堂再建棟札

庚申塔

五條谷の庚申塔正面右面
五條谷の庚申塔正面右面
一番右(北)の庚申塔には「享和二戌年十一月吉日」、その隣の庚申塔は「天保十己亥十一月十」とあります。(享和2年=1802年、天保10年=1839年)
五條谷の庚申塔正面左面
五條谷の庚申塔正面左面
その天保の庚申塔は、道標を兼ねていて、左面に「左 大〓田 右大井 みち」(〓は嶋?)とあります。
それでは、次の箕輪地区の札所に参ります。稲荷神社から県道8号線を左(北)に進みます。このまま県道8号線でも良いのですが、道が細くて交通量が多いので、旧道っぽい道を選びました。約0.35kmで、斜め左の道に入り、道なりに坂を下って上り、県道8号線に再度合流します。合流後すぐの交差点、
千葉県道8号線新箕輪バス停付近
千葉県道8号線新箕輪バス停付近
ここを右折します。

次回は、箕輪の石尊社跡(34番)&如意寺(15番&59番&81番)

次回は、箕輪の石尊社跡(34番)、続けて、如意寺(15番&59番&81番)に参ります。