東葛印旛大師巡拝 高柳の善竜寺(2番)&念仏堂跡(3番)

(令和4年7月21日その4)
東葛印旛大師巡拝、高柳の福寿院(27番&82番)の次は、高柳の善竜寺(2番)、続けて、念仏堂跡(3番)に参ります。
福寿院から東に進み、大津川を渡って、対岸の突き当りを左折します。しばらくして、道が左にわずかに折れるところ、直進すると善竜寺の参道となります。

善竜寺前
善竜寺前

善竜寺

天台宗、善龍寺、柏市高柳169番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
東葛印旛大師2番。
参道入ってすぐ左に旧沼南町設置の標柱、参道の先に山門、その先真直ぐに本堂、本堂の左前に五葉松、山門と本堂の中間から右に大師堂があります。

旧沼南町設置の標柱

旧沼南町設置の標柱
旧沼南町設置の標柱
これに拠れば、山号は高柳山、院号は竜正院、本尊は釈迦如来。

参道

善竜寺参道
善竜寺参道

山門

善竜寺山門
善竜寺山門

本堂

善竜寺本堂
善竜寺本堂

五葉松

善竜寺五葉松
善竜寺五葉松
善竜寺五葉松説明板
善竜寺五葉松説明板
この説明板に拠れば、この五葉松は、文久元年(1861年)に、寛永寺の輪王寺宮公現法親王より下賜されたもので、柏市の指定文化財(天然記念物)です。
www.city.kashiwa.lg.jp
善竜寺五葉松から境内
善竜寺五葉松から境内

2番大師堂

2番大師堂
2番大師堂
2番御詠歌額
2番御詠歌額
それでは、念仏堂跡に参ります。善竜寺の西側の道に戻って右折(北行)し、そのまま道なりに進んで約0.4km、千葉県道8号線に合流するその手前右側が、念仏堂跡です。
念仏堂跡前
念仏堂跡前

念仏堂跡

東葛印旛大師3番。

念仏堂跡
念仏堂跡
西側道路際に露天の庚申塔、東側には屋根付きの石塔群、その北隣に大師堂があります。

石塔群

念仏堂跡石塔群その1
念仏堂跡石塔群その1
念仏堂跡石塔群その2念仏堂跡石塔群その3
念仏堂跡石塔群その2・3
念仏堂跡石塔群その4
念仏堂跡石塔群その4
まず、一番南側で一番大きな石塔は、その正面「准四國弘法大師供養塔」、右面「萬民豊樂風雨順時五穀成就各成善願」、背面「明治廿九年五月一日」とあります。(明治29年=1896年)
その北隣の石塔は、その正面「南無阿弥陀佛」(読めないけど状況的に)、右面「文化戊寅十五歳于時四月十伍日」、背面は正面の左右反転文字、左面は「萬民豊樂五穀成就」とあります。(文化15年=1818年) 台座には近隣の村人の名が刻まれていますが、名主クラスの数人のみ姓名、多くは名のみで、戒名で記された人もいます。

3番大師堂

3番大師堂
3番大師堂
3番御詠歌額
3番御詠歌額
つらつら思うに、本家四国八十八ヶ所の2番極楽寺は本尊が阿弥陀如来、同3番金泉寺の本尊は釈迦如来ですから、東葛印旛大師の2番と3番は、入れ替えた方がしっくりくるのではないでしょうか。

次回は、塚崎の神明社(元掛所)

次回は、塚崎の神明社(元掛所)に参ります。県道8号線に出て左折(北行)し、交差点を越えてすぐ右になります。