東葛印旛大師巡拝 柏の長全寺(1番&60番)

(令和4年7月18日その9)
東葛印旛大師巡拝、柏の柏神社(元63番)の次は、柏の長全寺(1番&60番)に参ります。
既に長全寺の門前に来ています。

長全寺

曹洞宗、長全寺、柏市柏6丁目1番9号。(千葉県の宗教法人名簿より)
東葛印旛大師1番&60番。
東葛印旛大師文政期の掛所。(金比羅大権現)
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山門

長全寺山門
長全寺山門
山号は戸張山。開創は天正3年(1575年)4月25日。山号からして、開創時は隣の戸張村(現 柏市戸張)にあったようです。
山門から参道真直ぐに仁王門、その先の参道真直ぐに本堂、仁王門の左前に金比羅堂、仁王門の左側に駐車場、その先に大師堂が2棟等となっています。
長全寺山門右脇から境内
長全寺山門右脇から境内

金比羅堂

長全寺金比羅堂
長全寺金比羅堂
文政期の資料では、長全寺内の金比羅大権現が掛所になっています。

仁王門

長全寺仁王門正面
長全寺仁王門正面
長全寺仁王門背面
長全寺仁王門背面
仁王門の正面側に仁王像は当り前ですが、本堂側には四天王像が置かれています。

本堂

長全寺本堂
長全寺本堂

1番大師堂

1番大師堂
1番大師堂
この1番大師堂は、とりわけ大きいです。1番大師堂の左前に1番標識塔があります。
1番標識塔
1番標識塔
1番標識塔の正面「准四國八十八箇所阿州霊山寺冩第壹番」とあります。また、今回は確認しませんでしたが、「文政六未歳」とも彫られています。(文政6年=1823年)

60番大師堂

60番大師堂
60番大師堂
1番大師堂の右隣に60番大師堂があり、60番大師堂の左前に60番標識塔があります。
60番大師堂張紙
60番大師堂張紙
60番標識塔
60番標識塔
60番標識塔の正面「新四國六十番」、右面「天保九戌年十一月吉日」とあります。(天保9年=1838年) この標識塔は、豊四季(豊町)の正満寺中原分院(63番)63番標識塔と同じスタイルです。
文政期には(、おそらく明治の神仏分離期までは)、60番札所は柏村の羽黒山社( その後移転して柏神社 )に、63番札所は柏村の天王社( 現在の柏神社の地 )にありました。

次回は、柏の諏訪神社(元4番)

次回は、柏の諏訪神社(元4番)に参ります。長全寺前の道を右(西)に進み、すぐに旧水戸街道との十字路に出ますので、これを右折します。

更新履歴

2022年8月6日18時30分、初版公開
2022年8月6日18時40分頃、「右前に1番標識塔」→「左前に1番標識塔」、「右前に60番標識塔」→「左前に60番標識塔」