東葛印旛大師巡拝 柏の柏神社(元63番)

(令和4年7月18日その8)
東葛印旛大師巡拝、豊四季(豊町)の正満寺中原分院(63番)&豊四季(富里)の神明神社の次は、柏の柏神社(元63番)に参ります。
神明神社前の千葉県道261号線(旧水戸街道)を左(北東)に進みます。約1.3kmで、右手に柏神社が現れます。

柏神社前
柏神社前

柏神社(正式名称は羽黒神社)

羽黒神社、柏市柏3丁目2番2号。(千葉県の宗教法人名簿より)
東葛印旛大師文政期の63番。(旧天王社分)
東葛印旛大師文政期の60番。(旧羽黒山社分)

柏神社鳥居
柏神社鳥居
鳥居の右かなり離れて「水戸街道の木戸」説明板、鳥居の先の参道真直ぐに拝殿、拝殿右の社務所前に「柏神社鎮座の記」説明板があります。

水戸街道の木戸説明板

水戸街道の木戸説明板
水戸街道の木戸説明板
これに拠れば、江戸時代、現在の柏神社の隣には小金牧があり、そこを水戸街道が突っ切っていた。牧の境には野馬土手があり、水戸街道の牧への出入口にはクランクに木戸が設けられていた。ここの木戸は柏木戸、反対側の木戸は新木戸と言うそうです。
現在、レイソルロードと呼ばれる道の大半は、野馬土手に沿って出来た道です。
www.reysol.co.jp

柏神社鎮座の記

柏神社鎮座の記
柏神社鎮座の記
これに拠れば、まず、当地の近くに、万治3年(1660年)頃に出羽三山を祀る羽黒神社ができた。一方、当地には、万治4年、改元して寛文元年頃に八坂神社(天王様)が祀られた。羽黒神社は「明治二十一年(一八八〇年)」(原文ママ、明治21年は1888年)に当地に移された。ご祭神は、月山神社の月読尊、湯殿山神社の大山祇命・大己貴命・少彦名命、羽黒山出羽神社の伊氐波神・稲倉魂命、八坂神社の素戔嗚尊とその妃の稲田姫命、とのことです。
さて、東葛印旛大師の札所についてですが、文政期には(、おそらくは明治の神仏分離期までは)、63番札所が柏村の天王社に、60番札所が柏村の羽黒山社にありました。しかし、明治になると、63番は豊四季に、60番は柏の長全寺(1番)に移ってしまいます。現在、当地には札所の痕跡は見当たりません。
それでは、その長全寺に移動します。拝殿の左(北東)の出入口から、神社境内を出ます。
北東側出入口からの柏神社
北東側出入口からの柏神社
そこから右(南東、写真では左)に進み、十字路を左折、次の十字路、
長全寺商店会南側
長全寺商店会南側
ここを横断すると、長全寺商店会の看板があります。そのまま進むと、長全寺の前に出ます
長全寺前
長全寺前

次回は、柏の長全寺(1番&60番)

次回は、柏の長全寺(1番&60番)に参ります。