(令和4年4月30日その7)
江戸川八十八ヶ所巡拝、小金の天王社(八坂神社)(下総四郡大師57番)の次は、大谷口の大勝院(江戸川八十八ヶ所9番&10番)に参ります。
JR常磐線北小金駅の北側で線路に沿っている千葉県道280号線、これを西(駅からは左)に進みます。線路から離れてから約0.5kmの三叉路、ここを右折します。そこから直進して突き当りが大勝院です。
大勝院
真言宗豊山派、大勝院、松戸市大谷口145番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
江戸川八十八ヶ所9番&10番。
江戸川二十一ヶ所3番。
下総三十三観音16番。山号は遠矢山。
山門は通れませんが、左から境内に入れます。山門の左隣に南無十一面観世音菩薩の碑、山門の先の参道真直ぐに本堂、参道途中左に大師堂があります。
南無十一面観世音菩薩の碑
下総三十三観音札所ですから。
説明板
山門と左の出入口との間に説明板があります。これに拠れば、寺号は普門寺、本尊は十一面観世音菩薩。元は根木内にあったが、天文6年(1537年)9月、大谷口城の鬼門三の丸に移転開山。天正18年(1590年)5月18日落城焼失。近年は、昭和55年(1980年)境内整備完了も、昭和56年10月暴徒の放火により焼失、昭和58年8月復興、との事です。
本堂書院復興建設記念碑
出入口を入ってすぐの左手に、本堂書院復興建設記念碑があります。
本堂
9番&10番大師堂
大師堂の右壁に説明板があります。これらに拠れば、9番札所は末寺の東光院にありました。東光院廃寺の時期は不明ですが、昭和の初め頃の9番札所は、こことは別の所にありました。
大師堂の右前に10番標識塔、左前には21ヶ所霊場3番標識塔があります。
10番標識塔
10番標識塔の正面中央「新四國八十八ヶ所大勝院」、正面の右「第十番阿州切幡寺移大谷口村」、右面「文政六癸未年三月」とあります。(文政6年=1823年)
21ヶ所霊場3番標識塔
こちらは正面中央「弘法大師二十一箇所大勝院」、正面右「第三番」、左面「文政二卯年五月總州葛飾郡大谷口村遠矢山」とあります。ここでの21ヶ所霊場は、仮に江戸川二十一ヶ所と呼称しますが、文化末文政初め頃に始まった、今の松戸市北部と流山市を範囲とするものです。
真言宗豊山派教祖像
大師堂の右、本堂の左前にあります。本堂側から順に、弘法大師(空海、真言宗の宗祖、単に大師といえば弘法大師を指す)、興教大師(覚鑁、新義真言宗の始祖)、専誉僧正(豊山派の派祖)です。
保護樹木
境内のヤマザクラとイチョウは、松戸市の保護樹木です。
帰宅
今日はG2青葉賞があるので、帰宅します。本日は、旧高木村{旧八ケ崎村}、旧小金町{旧二ッ木村、旧小金町、旧大谷口村}、旧馬橋村{旧幸谷村}を廻り、下総四郡大師45番&57番、江戸川八十八ヶ所札所10ヶ所などに参りました。