(令和4年4月2日その5)
下総四郡大師の巡拝、宝蔵院(62番)の次は、円慶寺(60番)、続けて、増長院(64番)です。
宝蔵院前の道を右(北)に進み、外環自動車道を潜って、江戸川の土手から下りてきた道との小山交差点では、斜め右に進みます。次の三叉路の角町交差点、向かい側に円慶寺があります。
円慶寺
天台宗、圓慶寺、松戸市松戸1676番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
下総四郡大師60番。境内はとても狭いです。山号は覚王山。
本堂前の空間
歩道から右に回り込んで、本堂の前に出られます。本堂の右前道路側(写真左前)に60番標識塔、本堂の両脇の各種石仏の中に大師像2体と、古い標識塔があります。
60番標識塔
標識塔の正面「下總國四郡新四國八十八ヶ所第六十番豫州横峯寺寫」、左面「昭和十二年九月」とあります。(昭和12年=1937年) 下総四郡と明記する昭和の標識塔は、宝蔵院のものとほぼ同じです。
本堂前右の大師像
本堂前左の大師像と標識塔
本堂前左端の大師像は、正面に「第六十七番」、右面に「昭和十三年七月」とあります。下総四郡大師のものではありません。実は、松戸地域限定で八十八ヶ所があったようで、その残滓かもしれません。
また、大師像から石仏をひとつ挟んだ本堂中央寄りに、古い標識塔が半分埋まった状態であります。札所番号や日付などは不明です。
それでは、増長院に参ります。円慶寺前の三叉路を左(南)に、坂川を渡って進み、次の角のところ、右に増長院、左に駐車場があります。
増長院
単立、増長院、松戸市小山45番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
下総四郡大師64番。(異説あり)山号は南方山。円慶寺ほどではありませんが、こちらも境内は狭いです。入口入って左に64番標識塔、参道真直ぐに本堂、本堂の右前に大師堂があります。
64番標識塔
標識塔の正面「弘法大師第六拾四番」、右面「明治四拾壹年九月吉祥日増長院」とあります。(明治41年=1908年)
大師堂
この写真の右が大師堂です。本堂から大師堂・参道の向こうに、戸定邸が見えます。
次回は、浅間社(64番)
次回は、異説ありとした64番のもう一方の浅間社(64番)に参ります。増長院前の道を右(南)に進みます。
更新履歴
2022年4月16日18時30分、初版公開
2022年4月23日14時頃、「下總四郡」→「下總國四郡」