吉橋組大師巡拝 威光院(6番)&薬師堂(75番)

(令和4年2月5日その1)
吉橋組大師巡拝、本日は、威光院(6番)から始め、続けて、薬師堂(75番)に参ります。
八千代市の、吉橋地区と桑橋(そうのはし)地区の間を流れる桑納(かんのう)川、以前に安養院(2番&68番)の回でも渡っていますが、この桑納川の土手を下流(東)に進みます。新川と合流する前の、一般の自動車が渡れる最後の橋である桑納橋から、北側の桑納地区を望んだところです。

桑納橋から桑納地区を望む
桑納橋から桑納地区を望む
橋から北に延びる道が、写真の左に見切れた後、右に曲がって写真の家々の前をとおり、写真の右側で、坂を上がっています。その坂の右手に威光院、左手に薬師堂があります。
威光院と薬師堂の前の道
威光院と薬師堂の前の道
この写真の右が威光院です。薬師堂は坂の奥左手の階段の先です。

威光院

真言宗豊山派、威光院、八千代市桑納398番地。(千葉県の宗教法人名簿より)
下総四郡大師6番。吉橋組大師6番。

威光院
威光院

6番大師堂

入って左に、6番大師堂があります。

6番大師堂
6番大師堂
6番御詠歌額
6番御詠歌額

6番標識塔

6番大師堂の左手前に、6番標識塔があります。

6番標識塔右面
6番標識塔右面
6番標識塔左面
6番標識塔左面
標識塔右面の中央「四國六番阿州瑠璃山日光院安樂寺冩」、その左右「文化四丁卯天九月吉祥日」、左面「千葉郡桑納村威光院」とあります。(文化4年=1807年)
本家四国八十八ヶ所の6番札所は、現在は温泉山瑠璃光院安楽寺という名称ですが、歴史的にはいくつかバリエーションがあって、その中のひとつが「瑠璃山日興院」です。こちらの6番札所に威光院が選ばれたのは、本家の「日興院(または日光院)」との名称の類似性によるものでしょうか。
さて、薬師堂に移動します。

薬師堂

吉橋組大師75番。

薬師堂への階段
薬師堂への階段
坂の奥左手に階段があり、ここを上がっていきます。
薬師堂境内
薬師堂境内

75番標識塔

階段の上、左手に75番標識塔があります。

75番標識塔正面左面
75番標識塔正面左面
75番標識塔正面右面
75番標識塔正面右面
標識塔正面中央「本尊藥師如来第七十五番」、その左右「讃州善通寺写」、右面「准四國八十八箇所 霊場」、左面「明治四辛未八月吉祥日」とあります。(明治4年=1871年)

75番大師堂

境内中ほどの左手に、75番大師堂があります。

75番大師堂
75番大師堂
75番御詠歌額
75番御詠歌額

薬師堂

境内奥に、薬師堂があります。

薬師堂
薬師堂
その後ろには墓石が並んでいます。また、薬師堂の右手には薬師如来立像があります。
薬師如来立像
薬師如来立像
ここは、各種地図ですと薬師堂厳島神社となっていますが、鳥居は無く、墓石・仏像は有るので、神社っぽくはないですね。

稲荷神祠と疱瘡神祠

さて、階段に戻りますと、その右手奥に何やら祠があります。

薬師堂階段下りる前
薬師堂階段下りる前
そちらへ行ってみると、
稲荷神祠と疱瘡神祠
稲荷神祠と疱瘡神祠
稲荷神祠と疱瘡神祠が、薬師堂に背を向けて、桑納川や新川を見下ろす(…はずだが草で見えない…)様に設けられていました。
住所もわかりました。八千代市桑納402番1。

次回は東福院(22番&50番)

次回は、東福院(22番&50番)です。桑納橋の反対方向ですが、今回は新川の西岸を南へ進みます。