吉橋組大師巡拝 神宮寺(13番&74番)

(令和4年1月31日その5)
吉橋組大師巡拝、正法寺(19番)&不動堂(36番)の次は、神宮寺(13番&74番)です。
国道296号線を二宮神社入口交差点で別れて、正法寺近くのカーブから更に約0.6km進むと、左手に二宮神社のある交差点です。

二宮神社の交差点
二宮神社の交差点
二宮神社は式内社(論社)ですが、参拝はまたの機会にという事で立ち寄らず、交差点を左折します。次の三叉路の直進と右折の間の角に、神宮寺があります。
神宮寺入口
神宮寺入口
この写真は、三叉路を右に入った所から撮影したものです。

神宮寺

真言宗豊山派、神宮寺、船橋市三山5丁目37番地1。(千葉県の宗教法人名簿より)
下総四郡大師13番、吉橋組大師13番&74番。
山号は医王山。院号は高雲院。

13番標識塔?

入口の右手に、13番標識塔?があります。

13番標識塔正面右面
13番標識塔正面右面
この石塔の正面「四國八十八ヶ所」、右面「明治四十二年九月吉日」とありますが、苔?のためか、これ以上は読めません。

境内

神宮寺境内
神宮寺境内
境内に進むと、正面に本堂が、その右側に13番大師堂が、左手前に74番大師堂があります。74番大師堂のさらに左には薬師堂です。

薬師堂

神宮寺薬師堂
神宮寺薬師堂

13番大師堂

13番大師堂
13番大師堂
13番札所は、単に神宮寺とも称されます。

74番大師堂

74番大師堂
74番大師堂
74番札所は大衆院とも称されますが、この表記、歴史的には揺らぎがあり、定まったものではありません。

13番札所選定の仮説

さて、神宮寺が下総四郡大師の13番札所に選ばれた理由について、仮説を述べます。
まず、札所に選ばれる理由としては、当寺が、真言宗豊山派に属し、下総四郡大師の元締的な貞福寺(20番)と関係が深い事に有るのは、間違いないでしょう。
次に、本家四国八十八ヶ所13番札所についてみますと、江戸時代までは、阿波国一宮を称する一宮大明神(現 一宮神社)が札所であり、現在の13番札所である大日寺は別当寺兼納経所でした。これに対応する、下総四郡大師の阿波国分のエリア内にある写し霊場としては、下総国二宮を称する二宮神社の別当寺である神宮寺が、最も相応しいと言えましょう。

次回は、三山新田弁天社(77番)

次回は、三山新田弁天社(77番)です。神宮寺の前の三叉路を、二宮神社から離れる方向(東南方向)に進みます。この記事の2枚目の写真だと、右に進みます。